「フィレモンへの手紙」の版間の差分

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しかし近年考えられていることは、「監禁中にもうけたわたしの子オネシモ(10)」から、この手紙はパウロの後継者指名に関するものであるということである。「監禁中にもうけた」を洗礼ととる説もあるが、オネシモが家の教会の管理者の奴隷であることを鑑みれば、パウロと会った時に未受洗であったとは考えにくい。「わたしの心であるオネシモ(12)」はパウロと子弟的になっていることを髣髴させる。しかしオネシモはいまだフィレモンの奴隷である。「彼があなたに何か損害を与えたり(18)」は職務上の過失を仮定的に書いているのかもしれないし、オネシモが無能奴隷ということではない。「以前はあなたにとって役に立たない者でしたが、今は、あなたにもわたしにも役立つ者となっています(11)」は、キリストという語呂を含んでおり、「キリストのために役立たなかったものが役立つものとなった」ということであろう。事実[[コロサイの信徒への手紙]]では、オネシモはパウロに近いキリスト奉仕者として登場している。そうなると、この手紙の目的の必須の事項はオネシモの奴隷からの解放であり、「わたしが言う以上のことさえ(21)」はキリストの奉仕者として立てさせることであろう。そして、パウロの願いはいずれも適っているのである。
 
== 脚注・出典 ==
{{Reflist}}
 
== 外部リンク ==
*[https://www.christiantoday.co.jp/topics/paul-philemon-onesimus/ 「パウロとフィレモンとオネシモ」クリスチャントゥデイコラム]
 
== 関連項目 ==
*[[パウロ書簡]]
 
== 外部リンク ==
{{Wikisource|ピレモンへの手紙(口語訳)}}
{{Wikisource|ピレモンへの書(文語訳)}}
*[https://www.christiantoday.co.jp/topics/paul-philemon-onesimus/ 「パウロとフィレモンとオネシモ」クリスチャントゥデイコラム]
 
{{パウロ書簡}}