「当たり屋グループ」の版間の差分

当たり屋グループのチラシと類似したチェーンメール形式のデマとしては、1970年代から1980年代にかけてフランスを中心としてイギリス、ドイツ、イタリアなどで広まった「{{日本語版にない記事リンク|ヴィルジュイフのチラシ|en|Villejuif leaflet}}」がある{{Sfn|松田|2014|pp=144-145}}。このチラシは[[発癌性]]があるとされる食品添加物を列挙し告発する体裁で{{Sfn|松田|2014|pp=144-145}}{{Sfn|松田|2014|p=148}}、「Pensez à vos enfants（フランス語：あなたの子供のことを考えましょう！）！」（{{lang-fr|Pensez à vos enfants!}}）として拡散を呼びかけるものとなっているが{{Sfn|松田|2014|p=148}}、実際には危険とされている物質が安全とされたり、安全が確認されている物質が危険とされたりするなど、その内容はまったくの虚偽である{{Sfn|松田|2014|pp=144-145}}。チラシの情報を権威付けるために出典として名指しされている、フランスの[[ヴィルジュイフ]]にある病院は、この内容を事実無根であるとして繰り返し否定している{{Sfn|松田|2014|p=145}}。チラシのコピーを介して広まる点や{{Sfn|佐藤|1997|p=241}}{{Sfn|松田|2014|p=145}}、人々の不安を喚起しつつ、注意すべき対象が具体的なリストとして掲載されているという体裁などは、当たり屋グループのチラシとよく似ている{{Sfn|佐藤|1997|p=241}}{{Sfn|松田|2014|p=148}}。これらのチラシは、無機質な数字の羅列に説得力を感じるという人間の心理を突いていると考えられる{{Sfn|松田|2014|p=148}}。