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和名の軍配とは、背面から見たときの閉じた半翅鞘の形が[[軍配団扇]]に似ていることに由来している。また、半翅鞘は[[ステンドグラス]]のように半透明で小さな角ばった小室に分かれ、この特徴から本科を英語で'Lacebug'もしくは'Lace bug'と呼ぶ。また、ドイツ語では'Netzwanzen'や'Gitterwanzen'、オランダ語では'Netwantsen'、スペイン語では'Chinche de encaje'、スウェーデン語では'Nätskinnbaggar'、中国語では'網蝽'などと呼ばれるように、レース模様が名前の由来となっている言語が多く、日本語のように全体の形状から名付けられているのは珍しい。
 
多くの種は寄主植物の葉裏で生活しており、活発に動くことが少なく、また体長数mmと小型であるためにあまり目立たないことから、。そのために日本においてはツツジ類を加害する[[ツツジグンバイ]]、ナシやリンゴなどのバラ科果樹を加害するナシグンバイ、キク科植物を加害するキクグンバイなど比較的よく知られる程度であってが、他には農作物についても重大な被害を与える種は少なく、主要な害虫でないことから一般の知名度が高いとは言えない。しかし、海外では[[コットン]]や[[アボカド]]、[[カカオ]]、[[コーヒー]]などの主要な農作物を加害する害虫として知られており、[[ゲットウグンバイ]] ''Stephanitis typica'' (Distant)はココナッツの伝染病を媒介する重要な病害虫である。
 
日本産グンバイムシの研究は1800年代にScottやUhlerらに始まり、1900年代にはHorváthやDrake、[[松村松年]]らによって断片的に記載され、1962年と63年に発表された[[武谷直]]の論文<ref>Taxonomic Revision of the Tingidae of Japan, Korea, the Ryukyus and Formosa Part 1 (Hemiptera). MUSHI, Vol. 36, Pars 5: 41-75.</ref><ref>Taxonomic Revision of the Tingidae of Japan, Korea, the Ryukyus and Formosa Part 2 (Hemiptera). MUSHI, Vol. 37, Pars 4: 27-52.</ref>によって日本産グンバイムシの全容がほぼ解明された(高橋寿郎,1990<ref>兵庫県のグンバイムシ(1),きべりはむし,第18巻第1号:1-5</ref>)。その後、[[友国雅章]]による'' Acalypta'' 属の地理的変異などが報告されているが、未記載の種が数種いることが分かっており、種の登録正式な記載が待たれる。
 
== 形態的特徴 ==