「ニジマス」の版間の差分
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=== 食材 ===
[[File:pcs34560_IMG2017.JPG|Right|thumb|手前は[[魚の開き|開き]]。奥左はフィレの[[燻製]]。右は[[マリネ]]
様々な
陸封型のニジマスは「'''レインボートラウト'''」と呼ばれる。降海型のスチールヘッドと比べて小型であり、100 - 140グラム程(20 -
降海型のニジマスは「'''スチールヘッド'''(スチールヘッドトラウト)」と呼ぶ。陸封型のレインボートラウトと比べて大型になる。現在世界各地で海面養殖されているものは、大型のドナルドソン種をベースにさらに[[品種改良]]されたもので、2 - 3年で2 - 3キログラムほど、4 - 5年で
養殖物は[[性成熟]]しない代わりに巨大になるように
マス(鱒)の卵を「'''マスコ'''(鱒子)」と呼び、ニジマスのマスコを[[卵巣]]に入ったまま([[筋子]])、又はばらしたもの([[イクラ]])を[[醤油漬け]]にして食べる。ニジマスの抱卵時期は鮭(シロザケ)の卵(鮭子、サケコ)よりも早く、7-8月くらいから採れる。ニジマスの卵はシロザケの卵よりも小粒で、黄色いが、しょうゆ漬けするとシロザケのイクラと同じ赤色になる。一般的にマスコのイクラ(マスイクラ)はサケイクラよりも小さくて安いが、静岡県の富士養鱒漁業協同組合では[[富士山]]の[[湧水]]で育てたニジマスのイクラを「'''レインボーキャビア'''」の名称でブランド化して販売している。「レッドキャビア」や「フレンチキャビア」などのブランドで販売しているところもある([[キャビア]]については当該項目参照)。一方で、釣り場で釣ったニジマスの卵から自作することで、買うと高価な美味しい筋子やイクラを大量に食べられるので、釣り人に「是非一度試して欲しい」と群馬県水産試験場でもお勧めの料理法<ref>[http://www.pref.gunma.jp/07/p15200074.html 筋子&イクラの作り方] 群馬県</ref>。染色体が3倍体の養殖物は性成熟しないので、マスコが取れない。
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==== サーモントラウト ====
[[カロチノイド]]の一種である赤系色素の[[アスタキサンチン]]と蛋白質が結合したカロテノプロテインを主として構成される外殻を持つ[[エビ]]や[[カニ]]等の[[甲殻類]]を配合した、[[魚粉]]が主体の飼料で育てたニジマスは、身が着色され、薄紅色のサーモンピンクの身になる。このようなタイプの物を、日本語で「サーモントラウト({{lang-en-jp|salmon trout}})」と呼ぶ。現在の日本のスーパーの店頭にて「サーモントラウト」「トラウトサーモン」「トラウト」等と表示される切身は、ノルウェー、チリ産の
ニジマスは日本では一応「マス」の仲間とされているが、食材としての「サーモントラウト」は主に「'''サーモン'''」「'''サケ'''(鮭)」の名称で販売されている。揚げ物・焼き物や[[お茶漬け]]などの加工物では「サケ」、寿司や刺身などの生食用では「サーモン」と呼ばれることが多い。
2013年(平成25年)に表面化した[[食品偽装問題]]の際に、「サケ」の名称でニジマスを販売していることが問題となったが、「サケ[[弁当]]」や「サケ茶漬け」などの形で既に定着しているため「OK」との基準が[[消費者庁]]によって示された<ref>{{Cite web |date=2016-04-01 |url=https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/guideline/pdf/140328premiums_5.pdf |format=PDF |title=メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方について |publisher=消費者庁 |accessdate=2019-07-24}}</ref>。例えば寿司ネタの「サーモンにぎり」は、寄生虫の心配をせずに生食が行える養殖ニジマスの安定供給が実現されたことによって初めて生まれたため、最初から「ニジマス」だった<ref>{{Cite news |和書|title=業界「おいしい名前認めて」 サーモントラウト→ニジマスの指針案見直しへ |newspaper=[[産経新聞|産経ニュース]] |date=2014-02-21 |url=https://www.sankei.com/life/news/140221/lif1402210025-n1.html |accessdate=2019-07-24}}</ref>。現在は海外でも「salmon sushi」として人気がある。
=== 地域振興 ===
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