「ガリツィン三連祭壇画」の版間の差分

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『'''ガリツィン三連祭壇画'''』(ガリツィンさんれんさいだんが、伊:Trittico Galitzin)は、[[イタリア]]の[[ルネサンス]]期の巨匠、[[ペルジーノ]]が1485年頃に制作した絵画である。現在、[[ワシントンD.C.|ワシントン]]の[[ナショナル・ギャラリー (ワシントン)|ナショナル・ギャラリー]]に所蔵されている。
 
作品はおそらく、[[カーリ (イタリア)|カーリ]]の[[司教]]であるバルトロメオ・バルトリによって依頼されたのであろう。[[サン・ジミニャーノ]]の[[ドミニコ会]][[修道院]]教会の[[礼拝堂]]に由来し、1796-97年に教会が閉鎖されたとき、作品はフランス軍によって没収された。その後、「ブッツィ」という人物に売却され、[[ラファエロ・サンティ|ラファエロ]]の作品として[[ロシア帝国]]の[[ローマ]]大使、アレクサンドル・ミハイロヴィッチ・ガリツィン王子に売却された。彼の甥のミハイロヴィッチ・ガリツィンは作品を[[モスクワ]]に移し、1865年にガリツィン西洋美術館に展示された。 1886年には、ガリツィン・コレクションの他の作品と一緒に、[[エルミタージュ美術館]]に再び売却されたが、1931年4月、[[ヨシフ・スターリン|スターリン]]が米国国務長官の[[アンドリュー・メロン]]に譲渡した作品のうちの1点であった。 1937年、メロン・コレクションは新しいワシントン・ナショナル・ギャラリーの中核を形成することになった。
 
すでに触れたように作品はラファエロに帰属されたこともあったが、1497年に亡くなったバルトロメオ・バルトリにより上記の教会に寄進されたことがわかっており、ラファエロは当時まだ14歳であったので、この帰属はありえない。現在では、一致してペルジーノの作品として認められている<ref name=":1">National Gallery of Art Washington, John Walker, 1995, pp.92 ISBN 0-8109-8148-3 2021年9月7日閲覧</ref>。