「陸上自衛隊のC4Iシステム」の版間の差分

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{{otheruses|陸上自衛隊のC4Iシステム|自衛隊のC4Iシステムの概要|自衛隊のC4Iシステム}}
[[File:Outline of network configuration of Japan Ground Self-Defense Force (2021).png|thumb|550px|陸上自衛隊のC4Iシステム概念図]]
本項では、[[陸上自衛隊]]が配備している[[C4Iシステム]]について述べる。
 
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:隊本部ではこれらの情報と上級司令部からの命令を総合して指揮官が[[意思決定]]を行うと同時に、本システムを介して、指揮下の部隊に対して[[共通戦術状況図]](CTP)と指揮官の企図を伝達する。ただし野外通信システムが普及していなかった2013年時点における第2師団での実験では、通信速度の遅さなどが指摘され、ReCSの評価は高くないとされる<ref>{{Cite journal|和書|author=竹内修|year=2013|month=12|title=初公開! 陸上自衛隊の最新陸戦兵器 - 「機動戦闘車」を解剖する!|journal=[[軍事研究]]|issue=|pages=28-37|publisher=ジャパン・ミリタリー・レビュー|naid=}}</ref>。
 
:この問題解決のためReCSの機能をソフトウェア化して広帯域多目的無線機へ搭載するプログラム改修が2017年度に行われており、[[2020年]](令和2年)7月に広帯域多目的無線機がマスコミ相手に公開された際には、CTP等提供を可能したことが報じられた。
 
*10式戦車ネットワーク
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== 将来の陸上自衛隊C4Iシステム ==
続いて令和2年(2020年度)度からは'''将来の陸上自衛隊C4Iシステム(仮称)'''としてこれまで各C4Iシステム間の連接が不十分だった各C4Iシステムを、陸自指揮システムを含めたFiCS・FCCS・ADCCS・野外通信システムに加え各種センサー・ウェポンシステム(兵器体系)の[[標準化]]や、指揮通信基盤の充実、[[インタフェース (情報技術)|インターフェイス]]の共通化を行う。これにより各級指揮官等が一般情報及び目標情報を一元的かつリアルタイムに処理・共有可能にして、「Sensors to shooters(目標発見から攻撃)」までの[[C4Iシステム]]を実現する。
陸上自衛隊の指揮統制システムをソフトウェア化して野外通信システムに搭載することで、指揮階梯から第一線部隊まで情報の共有を可能とし、海自・空自・米軍との秘匿情報の共有も可能とする研究が行われている<ref>[http://jpn.nec.com/info-square/mitatv/discover/20/3.html 過酷な状況下でも情報伝達を継続!陸上自衛隊向け「野外通信システム」3/3] - NECの開発担当者へのインタビュー</ref>。[[2020年]](令和2年)7月に広帯域多目的無線機がマスコミ相手に公開された際にはReCSの機能が搭載され、CTP等の提供を可能にしている。
 
続いて令和2年(2020年度)度からは'''将来の陸上自衛隊C4Iシステム(仮称)'''としてこれまで各C4Iシステム間の連接が不十分だった各C4Iシステムを、陸自指揮システムを含めたFiCS・FCCS・ADCCS・野外通信システムに加え各種センサー・ウェポンシステム(兵器体系)の[[標準化]]や、指揮通信基盤の充実、[[インタフェース (情報技術)|インターフェイス]]の共通化を行う。これにより各級指揮官等が一般情報及び目標情報を一元的かつリアルタイムに処理・共有可能にして、「Sensors to shooters(目標発見から攻撃)」までの[[C4Iシステム]]を実現する。
 
本システムはFiCS・FCCS・ADCCS・野外通信システムの改修とSNMS(システム[[ネットワーク管理]]システム)で構成され、「共通アプリ」「対空アプリ」「火力アプリ」「近接アプリ」としてCOP・FCPを提供する<ref name="FGC4I3" /><ref>[https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/2020/yosan_20200330.pdf 防衛省 我が国の防衛と予算 令和2年度予算の概要]</ref>。「共通アプリ」は野外通信システム内のReCSの機能が、「対空アプリ」はADCCSが、「火力アプリ」はFCCSが、「近接アプリ」は10NWが発展したものになる。