「地球空洞説」の版間の差分

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: アメリカの{{仮リンク|ウィリス・ジョージ・エマーソン|en|Willis George Emerson}}の『煙の神、ザ・スモーキー・ゴッド』(The Smoky God) は、地下の文明があるという発想の源泉となった文学作品のひとつである。本書はオラフ・ヤンセンという名のノルウェー人船員の手記という体裁を取っている。この本はヤンセンの帆船が北極にある地球中央への入り口を通って航行したと主張している。彼は地下コロニーのネットワークにいる住人と2年間を共に過ごした。エマーソンは彼らの身長が12フィートもあり、その世界は「煙がかった (smoky)」中心太陽に照らされていたと書いている。エマーソンは彼らの首都が本来のエデンの園(のちに「[[アガルタ]]」)であると主張した。(Agartha - Secrets of the Subterranean Cities)
; [[1913年]]
: アメリカのマーシャル・B・ガードナー (Marshall Gardner)<ref>{{efn2|サイエンス・ライターの[[マーティン・ガードナー]]とは別人。</ref>}} は、『地球内部への旅・両極は実際に発見されたか』を自費出版。[[1920年]]には、挿絵や図版を大幅に増やした改訂第二版を出版した<ref>[[#ガードナー2003|ガードナー(2003)]]、49-51頁。</ref>。彼のモデルは、両極に直径1400マイルの開口部をもつ厚さ800マイルの殻と、直径600マイルの内部太陽を配置したものであり、彼はこの模型を造って特許を取得した。
: ガードナーの書籍にはリードへの言及はなく、シムズ説が採られている。
; [[1920年]]
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:気象衛星「ESSA-7」が鮮明な“北極の穴”を撮影したとされ、世界中が大騒ぎになった。当時の気象衛星の軌道から写真撮影すると、カメラアングルの関係で極地方は写らない。このため写真を一枚に合成すると、撮影されていない極地方は真っ黒になり、ちょうど、ポッカリと穴が開いているように見える。また、写真撮影の時期は北極で日が昇らない[[極夜]]にあたり、この時期に太陽光が届かない地域が穴が開いているように見えるともいう<ref>[[#と学会1997|と学会(1997)]]、337-339頁</ref><ref>{{Cite web|author=X51|date=2003-11-22|url=http://x51.org/x/03/11/2238.php|title=地球空洞説、地底の小太陽、そして地底人|publisher=[[X51.ORG]]|accessdate=2011-06-18}}</ref>。
; [[1969年]]
:アメリカの{{仮リンク|レイモンド・バーナード|en|Raymond W. Bernard}}が、『[[#バーナード1973|空洞地球――史上最大の地埋学的発見]]』(The Hollow Earth - The Greatest Geographic Discovery in History) を出版。これは極地探検で有名な[[リチャード・バード]]少将が、「[[1947年]]<ref>{{efn2|[[#バロウズ1971|バロウズ(1971)]]、245頁、「地球空洞説の系譜」では[[1956年]]。</ref>}}の南極探検飛行の最中に大穴の中へ迷いこみ、氷原のあるはずの場所に緑あふれる谷間を発見した」、という内容であった。
: この書籍にはリードとガードナーのアイデアが使われており、シムズの存在は完全に無視されている。焼き直されたアイデア以外に、バーナードが独自のアイデア([[未確認飛行物体|UFO]]は地球内部からやって来る、内部世界には環状星雲 (Ring Nebula) が存在する、など)を付け加えている<ref>{{efn2|[[#バロウズ1971|バロウズ(1971)]]、245頁、「地球空洞説の系譜」では、野田昌宏が本書に対し「阿呆らしい」とまで述べている。</ref>}}
; フィクションでの扱い
: 「隠された智慧を護る秘密の賢人たちや超人的な種族が、秘密の地下都市、もしくは空洞地球の内面に住んでいる」という説は、{{誰範囲2|作家によってしばしば書かれた|date=2014年11月}}。それらによれば、「[[南極]]、北極、[[チベット]]、[[ペルー]]、[[シャスタ山]]([[カリフォルニア州]])などはすべて、これらの地下の領域への入口となっており、UFOは地球内部の空洞を基地としている」とされた。
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:[[デンマーク]]の[[ルズヴィ・ホルベア]]の風刺的小説。主人公のニコラスは洞窟探検中に穴に落ち、地球内部の空洞へ行く。地球内面の国や、空洞内を回る惑星で奇妙な社会を見聞し、[[地底人]]の政治闘争に巻き込まれる。
; シムゾニア・ある発見航海 ({{Lang|en|''Symzonia: A Voyage of Discovery''}})([[1823年]])
: アダム・シボーン大尉({{Lang|en|Captain Adam Seaborn}}<ref>{{efn2|匿名作家のペンネーム。</ref>}}、アメリカ)の作品<ref>[[#ガードナー2003|ガードナー(2003)]]、47-48頁。</ref>。「地球内部には、2個の太陽と2個の月がある」と描写された。シムズの説を元にしたものであり、「著者の正体はシムズである」とするものが多かった。
; ハンス・プファールの無類の冒険 ({{Lang|en|''The Unparalleled Adventure of One Hans Pfaall''}})([[1830年代]])
: [[エドガー・アラン・ポー]]の短編小説。シムズの説を元にしている。超高空の気球から'''北極点の穴'''が観察されるシーンを描いた。
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== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 参考文献 ==