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[[File:Quercus glauca MHNT.BOT.2010.4.2.jpg|thumb|''Quercus glauca'']]
 
'''アラカシ'''(粗樫{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=147}}、[[学名]]: {{Snamei|Quercus glauca}})は、[[ブナ科]][[コナラ属]]の[[常緑広葉樹]]。別名で、'''クロガシ'''<ref name="YList"/>、'''ナラバガシ'''、ホソミノアラカシ<ref name="YList2"/>、ヒロハアラカシ<ref name="YList3"/>、ナガバアラカシ<ref name="YList4"/>ともいう。
 
== 特徴 ==
[[常緑広葉樹]]の高木{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}。[[樹皮]]は黒っぽい灰色で、成木でも表面に裂け目や割れ目などはなく、ほぼ平滑である{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=147}}。若い木では、樹皮が褐色を帯びることがある{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=147}}。若枝は紫褐色で、皮目がある{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=147}}
 
[[葉]]は[[互生]]し、長楕円形で先端が尖り、[[葉身]]は革質で硬く、[[葉縁]]の中央から先端にかけて粗い[[鋸歯]]がある{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=147}}。葉の裏面は粉を吹いたように毛が多く、白味を帯びている{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=147}}。芽吹きの頃の新葉は、赤褐色でよく目立つ{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=147}}。
 
[[開花]]期は4 - 5月で{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}、[[雌雄異花]]。
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[[果実]]は[[堅果]](いわゆる[[ドングリ]])で、その年に熟す{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}。[[殻斗]](ドングリの入っている台のような部分)は[[環]]状である。
 
冬芽は長卵形で、重なり合った多数の芽鱗に包まれて葉の付け根につき、枝先の頂芽は頂生側芽を伴って複数つく{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=147}}。
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ファイル:Quercus glauca3.jpg|[[樹皮]]
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[[中国]]、[[台湾]]、朝鮮の[[済州島]]、[[アジア]]東南部、[[日本]]に分布し、日本においては、[[本州]]の[[宮城県]]以南・[[石川県]]以西、[[四国]]、[[九州]]、[[沖縄]]に分布する{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}。
 
山野に生え{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}、[[人里]]近くの[[雑木林]]に多く見られる。[[照葉樹林]]の構成種であるが、人為的攪乱にも強く、人手が入った二次林に特に多い。そのような森林は大体[[コジイ]]とアラカシを中心とした森林になるが、[[極相]]では[[タブノキ]]などが入るものと考えられる。照葉樹林そのものがほとんど残っていない場所でも、この種は比較的よく見られる。庭や公園にも、身近によく植えられていることも多い{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=147}}
 
== 種内変異 ==
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== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author =鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|title =樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種|date=2014-10-10|publisher =[[誠文堂新光社]]|series=ネイチャーウォチングガイドブック|isbn=978-4-416-61438-9|page =147|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author =平野隆久監修 永岡書店編|title =樹木ガイドブック|date=1997-05-10|publisher =[[永岡書店]]|isbn=4-522-21557-6|page =101|ref=harv}}
* {{Cite book|和書