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'''ナビス'''({{lang-grc-short|Νάβις}}, {{lang-en-short|Nabis}}, 在位:[[紀元前206年]]-[[紀元前192年]])は、独立した[[スパルタ]]の最後の王である<ref name=":0">{{Cite web|title=Nabis {{!}} Ruler of Sparta|url=https://www.britannica.com/biography/Nabis-ruler-of-Sparta|url-status=live|access-date=2021-09-16|website=[[Encyclopedia Britannica]]|language=en}}</ref>。彼は[[スパルタ]]の再興を目指したが、[[ラコニクス]]の在位中に[[アカイア同盟]]と[[共和政ローマ|ローマ]]に敗れ、スパルタ王の地位は廃止された。
 
== 権力の掌握と改革 ==
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== 最後 ==
 
スパルタ支配下の領地はスパルタ市とその周辺のみになったにもかかわらず、ナビスはかつての力を取り戻さんとしていた。紀元前192年、[[ローマ・シリア戦争]]に乗じて彼はギュテイオンとラコニア沿岸の奪回を試みた。彼は港を占領し、[[海戦]]でアカイア同盟艦隊を破り、緒戦では成功を収めたものの、すぐにフィロポイメンに敗れ、スパルタの城壁まで追い詰められた。フィロポイメンは周辺を荒らした後に帰った。その数ヵ月後、彼はローマとアカイア同盟から領土を防衛するために[[アイトリア同盟]]に援軍を要請し、[[歩兵]]1000人と[[騎兵]]300騎が送られた。しかし、アイトリア人は彼を裏切り、[[暗殺]]した。アイトリア軍はそのままスパルタを占領しようとしたが、市民の暴動によって失敗に終わった。ナビスの暗殺後、[[ラコニクス]]がスパルタ王となった<ref>Livy Book 35.36</ref>
 
アカイア同盟は指導者を失ったスパルタの混乱を利用して、フィロポイメンに大軍を預けて急派し、同盟に加入(実質的な吸収)させた。こうしてスパルタの独立国家としての地位は失われ、紀元前192年にはラコニクスは王の座を退き、スパルタ王の地位は廃止された<ref>{{Cite book|last=Cartledge|first=Paul|last2=Spawforth|first2=Antony|title=Hellenistic and Roman Sparta|date=2001|publisher=Routledge|location=Oxford|isbn=0-415-26277-1|page=71|edition=2}}</ref>
 
アカイア同盟は指導者を失ったスパルタの混乱を利用して、フィロポイメンに大軍を預けて急派し、同盟に加入(実質的な吸収)させた。こうしてスパルタの独立国家としての地位は失われた。