削除された内容 追加された内容
m Botによる: {{Normdaten}}を追加
m 補足。本文と注釈の分離。ここに「ナイス」とだけ書かれてあっても判り難い。
1行目:
'''片麻岩'''(へんまがん、{{Lang-en|gneiss}}<ref group="注釈">英語の「gneiss」の「g」は発音しないため「ナイス」に近い発音である。</ref>)とは、[[変成岩]]の中で、片麻状組織を持つ[[岩石]]の総称である。
[[画像:Gneiss.jpg|thumb|片麻岩: 濃色の部分と薄色の部分が層状に重なった片麻状組織がはっきり分かる]]
'''片麻岩'''(へんまがん、{{Lang-en-short|gneiss}}、ナイス)は、[[変成岩]]の一種。片麻状組織を持つ[[岩石]]の総称。組成による分類ではなく、[[変成作用]]を受けた条件によって分類される。つまり、同一の[[原岩]]に由来する変成岩であっても、あるものは片麻岩となり、別のものは他の変成岩になりうる。原料となる岩石はさまざまである。
 
== 変成前の岩石 ==
[[結晶片岩]](片岩)とでき方は同じだが、低温で変成があまり進まなかったものを結晶片岩、高温で変成が進んだものを片麻岩という。ただし、あまりにも高温の作用を受けた場合、片岩になることもある。また、組成によってはそれほど高温でなくても片麻岩となることもある。
[[画像:Gneiss.jpg|300px|thumb|right|片麻岩: 濃色の部分と薄色の部分が層状に重なった片麻状組織がはっきり分か、ハッキリと見て取れ]]
 
片麻岩は、鉱物や元素組成による分類ではなく、[[変成作用]]を受けた条件によって分類される。したがって、変成前の岩石が全く同じ変成岩であっても、変成時の条件によって、片麻岩となる場合もあれば、別の変成岩にもなり得る。さらに、片麻岩の変成前の岩も、1種類ではない。つまり、地球上には多種多様な片麻岩が存在する。
[[石英]]、[[長石]]、[[雲母]]などを主成分とするものが多い。
 
ただ、[[石英]]、[[長石]]、[[雲母]]などを主成分とするもの片麻岩が多い。
== 参考文献 ==
 
* [[都城秋穂]]・[[久城育夫]] 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 [[共立出版]]〈共立全書〉、1975年、ISBN 4-320-00205-9。
== 変成の条件 ==
[[結晶片岩]](片岩)とでき方は同じだが、変成時の条件が比較的低温で変成があまり進まなかったものを結晶片岩と呼ぶ。これに対して変成時の条件が比較的高温で変成が進んだものを片麻岩という呼ぶ。ただし、あまりにも高温の作用を受けた場合、片岩になることもある。また、組成によってはそれほど高温でなくても片麻岩となること場合もある。
 
また、変成前の岩石の組成によっては、それほど高温でなくても片麻岩になる場合もある。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
<references group="注釈"/>
=== 参考文献 ===
* [[都城秋穂]][[久城育夫]] 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 [[共立出版]]〈共立全書〉、1975年、ISBN 4-320-00205-9
 
== 関連項目 ==