「パシフィック・サウスウエスト航空182便墜落事故」の版間の差分

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182便のクルーは、衝突寸前に「下方1機いるぞ」とセスナの存在に気が付いたが時すでに遅く、約2,600フィート(790メートル)でセスナに182便の右翼と胴体後部が上から覆いかぶさるような形で[[空中衝突]]した。地上の目撃者は「バリバリ」という金属音が聞こえ、上を見上げると右翼から火を噴きながら急降下する182便が見えたという。衝突したセスナは一瞬でバラバラとなり、火を噴きながら衝突現場付近に墜落する様子を偶然居合わせた現地のテレビ局・チャンネル39が撮影していた<ref namegroup="ThisIsIt注釈" /><ref>墜落するセスナ機の映像は[https://www.youtube.com/watch?v=CL3Zqmzzgkg こちらの映像]の24秒あたりで見ることができる。</ref><ref name="ThisIsIt" />。
 
182便は右翼前縁部を大きく損傷、左翼のみ前縁フラップが出ている状態になったため、機体は右にそれて急降下を始めた。この時、サンディエゴ郡広報局スタッフで写真家のハンス・ウェントは、スチルカメラで屋外のプレスイベントに出席しており、偶然にも落下していく182便を撮影した。ウェントの写真には右翼前縁から炎と煙を噴きながら右に傾き落下していく182便がはっきり写っていた<ref name="ThisIsIt">{{Cite web |author=Thomas Shess |date=2007-06-29 |url=http://www.sandiegomagazine.com/San-Diego-Magazine/August-1998/This-is-It/ |title=This Is It |publisher=San Diego Magazine |accessdate=2016-10-15|archiveurl=https://archive.is/UCM2U|archivedate=2013-02-02}}</ref>。サンディエゴ郡広報局スタッフが撮影した写真はサンディエゴ・ユニオン紙の一面を飾り、世界中の新聞やタイム誌などの雑誌の表紙にも使われた<ref name="ThisIsIt" />。
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事故原因は、182便のクルーの視認ミスと彼らを過信して特に対策をとらなかった管制のミスが重なった結果とされた。
 
事の切っ掛けは、182便のクルーが管制が忠告したセスナを見失ったことから始まる。先も書いたように、この時、管制に曖昧な対応を取ったことが『セスナをきちんと視認している』という誤解を招いてしまった。この誤解が、182便のクルーに『セスナはすでに追い抜いた』と誤解をさせてしまい、実際は追い抜いていないセスナへの注意を怠ったまま着陸作業を続行。さらに、管制も彼らの勘違いを信じ、衝突警報が鳴っていたが、182便はセスナへの異常接近に気がついているものと考え、管制側から緊急事態を知らせなかった<ref group="注釈">導入したばかりの衝突警報装置は誤報が多く、管制官もパイロットに警告したので大丈夫だろうと思い、警報をリセットしていた。</ref>。これらが、2機の空中衝突という最悪の結果を招いた。182便のクルーも土壇場でミスに気づいたが、衝突回避の時間は殆ど残されておらず手遅れであった。
 
== 事故の裏事情 ==
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== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
 
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=== 出典 ===
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== 関連項目 ==