「アロステリック効果」の版間の差分

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'''アロステリック効果'''(アロステリックこうか)または'''協同効果'''(きょうどうこうか)とは、[[タンパク質]]の機能が他の[[化合物]](制御物質、[[エフェクター (生化学)|エフェクター]])によって調節されることを言う。主に[[酵素反応]]に関して用いられる用語であるが、近年、[[Gタンパク質共役受容体]] ([[GPCR]]) を中心とする受容体タンパク質の活性化制御において、アロステリック効果を示す化学物質 ('''アロステリックモジュレーター''') の存在が知られるようになってきた。
 
アロステリー(''allostery''、その形容詞がアロステリック''allosteric'')という言葉は、[[ギリシア語]]で「別の」を意味する''allos''と「形」を意味する''stereos''から来ている。これは、一般にアロステリックタンパク質のエフェクターが[[基質]]と大きく異なる構造をしていることによる。このことから、制御中心が[[活性中心]]から離れた場所にあると考えられたのである。