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{{main|英語史}}
[[File:Britain.Anglo.Saxon.homelands.settlements.400.500.jpg|thumb|西暦400年代の[[ユトランド半島]]から[[ブリテン諸島]]への移住。<br>{{font color||LightSkyBlue|Jutes}}: [[ジュート人]]<br>{{font color||salmon|Angles}}:[[アングル人]]<br>{{font color||YellowGreen|Saxons}}: [[サクソン人]]]]
[[1世紀]]から[[ローマ人]]が[[ブリテン島]]に駐留して、[[ケルト人|ケルト]]系の住民([[ブリトン|ブリトン人]])を支配していたころには、[[ケルト語]]と[[ラテン語]]が優勢だった。そのローマ人が 西暦[[410年]]に本国に引き上げると、[[5世紀]]半ばから[[6世紀]]にかけて、[[ゲルマン]]系の人々([[ジュート人]]、[[アングル人]]、[[サクソン人]])が大陸からブリテン島に渡来して、先住のケルト人を支配するようになった。このころイングランド(アングル人の陸地という意味)でゲルマン系の言語が定着した。ここから英語の歴史が始まる。
 
以後の英語の[[歴史]]はふつう 3期に大別される。(括弧内は西暦年)
# [[古英語]]([[450年]]〜[[1100年]])ただし、 最古の文献は7世紀のもの。
# [[中英語]](1100年〜[[1500年]])
# [[近代英語]](1500年 以降)
である。中英語と近代英語の間を[[初期近代英語]]と分類できる。また、20世紀以降の近代英語は現代英語と分類される。
 
古英語は渡来者たちの方言差を引き継ぐ形で方言を持っていたが、10世紀前半にイングランド陸地王国が統一されると徐々に標準語の需要が高まっていき、10世紀末にはウェストサクソン方言が標準書記言語としての地位を確立した<ref>「世界の英語ができるまで」p20-21 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。しかし[[11世紀]]の[[ノルマン・コンクエスト]]によって[[フランス]]から来た[[貴族]]階級が話していた[[ロマンス諸語]]の[[オイル語]]系の[[ノルマン語]]が公用語として[[14世紀]]まで使われ、英語は公的部門で使用されなくなり、確立した標準語も消失した。このことにより、中英語では[[ロマンス諸語]]、特にフランス語からの借用語の増大と、庶民の間で英語の簡素化がすすみ、形態変化の単純化、名詞の性別の消失などを引き起こした<ref>「世界の英語ができるまで」p24-26 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。ただし中英語の変化のどこまでが言語接触の影響によるものかは議論がある([[中英語クレオール仮説]])。その後、1362年には公的な場面で英語が使用されるようになり、15世紀初頭には公文書にも使用されるようになった。これに伴い、公文書体に準拠した書き言葉の整備が進んだ<ref>「世界の英語ができるまで」p36-38 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。
 
==現況==