「ブリネル硬さ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
章立ての作成
3行目:
試験法は[[1900年]]に[[スウェーデン]]の[[工学者]]であるヨハン・ブリネル(Johan August Brinell)により考え出された。
 
計測によって生じるくぼみの直径は最大で5mm程度と大きく、硬さが不均一な鍛造品や鋳物など材料の平均的な硬さを評価する場合等に使用される。
 
==ブリネル硬さの表記==
[[ファイル:BrinellHardness.svg|thumb|150px|ブリネル硬さの試験法の略図。<br />''d'' = (''d''<sub>1</sub> + ''d''<sub>2</sub>) / 2である。]]
[[径|直径]]''D'' の球形の金属球を圧子として、圧子を試験面に''P'' の力で一定時間押し当てた後、荷重を除いたあとに残った永久くぼみの[[面積]]を測定する。試験荷重''P''([[重量キログラム|kgf]])を算出した表面積''S'' (mm<sup>2</sup>)で割った値(荷重÷面積)がブリネル硬さであり、以下の式で求められる(荷重の単位を[[ニュートン (単位)|N]]で表す場合はこの式を0.102倍する)。
14 ⟶ 17行目:
鋼球を使った場合、HB = 450前後で圧子自体が変形してしまうため、正確な測定ができない。そのためそれ以上の測定をする際は圧子をさらに硬い球にする必要がある。
 
==ブリネル硬さの例==
HBのおおよその値は、[[アルミニウム]]は15HB、[[銅]]は35HB、[[炭素鋼]]の場合は[[炭素]]の割合によるがおおよそ100から450HB、[[ステンレス鋼]]の場合1250HB、[[レニウム]][[化合物]]の1つ{{仮リンク|二ホウ化レニウム|en|Rhenium diboride}}などは4600HB程度である(数字の後につけたHBは、「ブリネル硬さであること」を示す記号であり、単位や次元ではない)。
 
*木材([[針葉樹材]]): 1.6 HBS 10/100
*木材([[堅木]]): 2.6–7.0 HBS 10/100
*純[[アルミニウム]]:15HB
*[[銅]]:35HB
*[[炭素鋼]]:およそ100から450HB([[炭素]]の割合による)
*[[ステンレス鋼]]:1250HB
*[[ガラス]]:1550HB
*{{仮リンク|二ホウ化レニウム|en|Rhenium diboride}}([[レニウム]][[化合物]]の1つ):4600HB
 
(数字の後につけたHBは、「ブリネル硬さであること」を示す記号であり、単位や次元ではない)。
 
[[国際標準化機構]]では ISO 6506 で、[[日本工業規格]]では JIS Z 2243 で定義されている。
24 ⟶ 38行目:
*[[強度]]
*[[機械的性質]]
*[[ロックウェル硬さ]]
 
{{DEFAULTSORT:ふりねるかたさ}}