「タルテュビオス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
2行目:
 
== 神話 ==
タルテュビオスはアガメムノーンの伝令使としてトロイア戦争の開戦前から様々な役目を果たしている。[[アポロドーロス]]によると、[[メネラーオス]]、[[オデュッセウス]]とともに[[キプロス島]]に行き、[[キニュラース]]王にトロイア遠征軍に参加するよう説得した<ref>アポロドーロス、E(摘要)3・9。</ref>。またアウリスでガメムノーンが[[女神]][[アルテミス]]の怒りを買ったために遠征軍がアウリスから出航できなくなった時は、[[イーピゲネイア]]を犠牲に捧げるためにオデュッセウスとともに[[クリュタイムネーストラー]]のもとに遣わされた<ref>アポロドーロス、E(摘要)3・22。</ref>。
 
トロイア戦争ではタルテュビオスはエウリュバテースとともに[[アキレウス]]の陣営に行き、[[ブリーセーイス]]を引き取りに行った<ref>『イーリアス』1巻318行以下。</ref>。メネラーオスが[[ヘレネー]]を賭けて[[パリス]]と一騎討ちをした際には、アガメムノーンに命じられて[[大地母神]][[ガイア]]と[[太陽神]][[ヘーリオス]]に捧げる[[仔羊]]1頭を船から運び<ref>『イーリアス』3巻118行‐120行。</ref>、メネラーオスが[[パンダロス]]の矢で傷を負うと、医術に長けた[[マカーオーン]]を呼びに遣わされた<ref>『イーリアス』4巻192行‐207行。</ref>。[[ヘクトール]]と[[大アイアース]]の両軍を代表した一騎討ちが日没に達しても決着がつかなかったときには、[[プリアモス]]の伝令使[[イーダイオス]]とともに戦いを止めた<ref>『イーリアス』7巻276行-282行。</ref>。さらにアガメムノーンとアキレウスが和解した際には、大神[[ゼウス]]とヘーリオスに捧げるために[[イノシシ]]を1頭用意し、アガメムノーンが執り行う供儀を補佐した<ref>『イーリアス』19巻196行‐267行。</ref>。