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=== ムスハフ解釈本に見るクルアーンの啓示の分類 ===
 
ムハンマドの後を継いだ指導者たちは、初期の啓示と、メディナ後期の啓示とでは、いうことが全く違っていたことを認識していたようである。そのため、「クルアーン」の解釈しだいでは、大国が四分五裂してしまうということを予見していたとされる。<ref>『イスラーム文化』井筒俊彦 岩波書店著 1991年P43</ref> そのためかどうかは不明であるが、ムスハフは一つの章がそれが啓示された時代ごとに分けられておらず、戦闘を推奨するタイプの啓示から読めるように、新旧織り交ぜて編集されている。ムスハフ解釈本を研究する者は、古い啓示と新しい啓示が、章や節単位に至るまで混在しているので、大体三つの時期に全体を大別するのが常である。三期に分ける分け方は以下のようになっている。<ref>『コーラン 中』井筒俊彦岩波書店 1958年 P301 解説</ref>
 
1、初期 メッカ時代 預言者の権威を確立させている箇所はすべて、