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啓典の民という概念は「アフル・アル＝キターブ」というクルアーンの言葉を訳したものとされているが、正確には「先行する啓示の民」になるとされている。<ref>『イスラームの歴史』カレン・アームストロング著　小林朋則訳　中央公論新社　P11</ref>モーセ五書は、後世になって学者が、いろいろな系統の伝承を編集してできたものである。福音書にしても、何人もの編集者によって、いくつもの系統の伝承を物語に編集してあるので、「啓典」を「先行する啓示」と言い換えても、歴史的に見て、明確とならない部分が多い。</ref>