「敵の出方論」の版間の差分

'''敵の出方論'''（てきのでかたろん）とは、[[日本共産党]]の党内用語。日本共産党によれば議会での多数派獲得後に反動勢力の暴力的策動を未然に防止するために使用していた用語であるとされ<ref name=akahata1/>、2004年の綱領改定に際して使用されなくなり、2021年9月の第28回党大会期第3回中央委員会総会において、正式にこの用語は使わないことが確認されたが、選挙によって議会の多数を占めることで政権の獲得をめざすという立場は以前と変わらず一貫しているとしている<ref>{{Cite news|title=第3回中央委員会総会・総選挙勝利をめざす全国いっせい決起集会 志位委員長の幹部会報告|newspaper=しんぶん赤旗 |date=2021-09-09 | url=http://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-09-09/2021090904_01_0.html |accessdate=2021-09-16}}</ref>。一方、[[公安調査庁]]や[[警察庁]]によれば日本共産党は敵の出方論に基づいて現在でも[[暴力革命]]方針を放棄していないとされ、公安調査庁は日本共産党を[[破防法]]の調査対象団体とする根拠に用いている<ref>[https://www.moj.go.jp/psia/habouhou-kenkai.html 公安調査庁 共産党が破防法に基づく調査対象団体であるとする当庁見解]</ref><ref name=keisatu/>。

2021年（令和3年）9月14日、[[菅義偉]]内閣の[[内閣官房長官]][[加藤勝信]]は「日本共産党の、いわゆる敵の出方論に立った暴力革命の方針に変更はないものと認識している」と記者会見で述べた<ref>{{Cite news |title=加藤官房長官「政府認識に変更ない」　共産「敵の出方論」不使用巡り | newspaper＝毎日新聞 |date=2021-09-14 | url=https://mainichi.jp/articles/20210914/k00/00m/010/293000c | accessdate=2021-09-15}}</ref>。9月17日の記者会見でも加藤は「政府としては変更はないと認識をしている」と重ねて強調し、その根拠について「公安当局が共産党の各種文献を調査するなどして総合的に判断した」としている。法務大臣[[上川陽子]]も同日の会見で同様の見解を示した<ref>{{Cite news |title=共産「暴力革命」認識変わらず　政府 | newspaper＝時事通信 |date=2021-09-17 | url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091700568&g=pol | accessdate=2021-09-21}}</ref>。