「数学的構造」の版間の差分

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=== 構造の種 ===
集合論的な定義{{sfn|ブルバキ|1969|loc=4章 構造}}: 構造種 (species of structure) とは以下の四つからなる。
*;主基集合 (principal base set) または台集合 (underlying set)–
:(何の構造も持たない) 単なる「はだか」の集合。複数あってもよいが基本的には一つ{{sfn|Suppes|1994|url={{google books|RFZLxAoWPOcC|page=155|text=principal|plainurl=yes}}|page=155}}
*;副基集合 (auxiliary base set)—
:(それ自身がすでに構造を持った) 補助的な集合。複数あってもよいし、無くてもよい{{sfn|Suppes|1994|url={{google books|RFZLxAoWPOcC|page=155|text=auxiliary|plainurl=yes}}|page=155}}
;代表的特性記述 (predicate)
*代表的特性記述 (predicate)—:「主基集合と副基集合から、[[直積]]と[[べき集合]]をとることを繰り返して得られる集合(階梯{{sfn|ブルバキ|1968|loc=§8.1|p=49}}と呼ばれる)にある集合('''構造'''と呼ばれる)が含まれる」ということを表す[[論理式]]。複数あってもよい。
*[[公理|公理系]]—構造が満たす[[論理式]]。ただし''移行可能''であるという条件が付く。この条件は、準同型などを定義する際に必要になる。
;[[公理|公理系]]
*[[公理|公理系]]—:構造が満たす[[論理式]]。ただし''移行可能''であるという条件が付く。この条件は、準同型などを定義する際に必要になる。
 
与えれられた基底(主および副基のすべて)から作られる、ある階梯の中の一つの集合 {{mvar|M}} を考えるとき、{{mvar|M}} の元に関する具体的な性質によって {{mvar|M}} の部分集合が定まるが、いくつか定められた性質に対するそのような部分集合たちの[[交わり (集合論)|交わり]]を {{mvar|T}} とする。このとき、一つの元 {{math|''τ'' ∈ ''T''}} は与えられた基底集合に'''種 {{mvar|T}} の構造を定める'''といい、{{math|''τ'' ∈ ''T''}} からの帰結として得られる任意の定理は'''種 {{mvar|T}} の構造の理論に属する'''という{{sfn|ブルバキ|1968|loc=§8.2|p=49}}。