「オタネニンジン」の版間の差分

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=== 人蔘とニンジン ===
このように「'''人蔘'''」の語は元来本種を指していたが、日本においては、江戸時代以降、セリ科の根菜“胡蘿蔔”<ref namegroup="luobo">{{lang-zh|蘿蔔}} は「大根」を意味し、「胡蘿蔔」はいわば「南蛮大根」、また「紅蘿蔔」は「赤大根」といった意味になる。</ref>(こらふ、現在の[[ニンジン]]のこと)が舶来の野菜として知られるようになると、本種と同様に肥大化した根の部分を用いるため、これを類似視して「'''せりにんじん'''」などと呼んだ<ref>[[貝原益軒]]『菜譜』に「胡蘿蔔」の項目あり、「せりにんじん」と訓じている。明治時代の刊本が国会図書館近代デジタルライブラリー[{{NDLDC|840165/17}}] で閲覧できる。</ref>。
 
時代が下るにつれて“せりにんじん”は基本野菜として広く普及し、名称も単に「'''にんじん'''」と呼ばれる事例が多くなった。一方で、本種は医学の西洋化につれて、次第に使われなくなっていったため、いつしか日本語で「'''人蔘'''」と言えば“せりにんじん”を指すのが普通となった。
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その後、区別の必要から、本種に対しては、明示的に拡張した「'''朝鮮人蔘'''」の名が使われるようになった([[レトロニム]])。
 
第2次世界大戦後において以降、日本の人蔘取扱業者は、輸入元の[[大韓民国]]で嫌がられる「朝鮮」の語を避けて「'''薬用人蔘'''」と称してきた。しかし、後に「薬用」の名称が[[薬事法]]に抵触すると行政指導を受け、呼称を「'''高麗人蔘'''」へ切り替えた。
 
以上2種類の植物について、各国語の呼び名対照するとは、以下の通りである
 
{| class="wikitable" style="font-size:small;"
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![[ニンジン]]
|にんじん (人参)
|{{lang|zh-hant|胡蘿蔔}}/{{lang|zh-hans|胡萝卜}} [{{unicode|húluóbo}}]<ref name="luobo" /><br/>{{lang|zh-hant|紅蘿蔔}}/{{lang|zh-hans|红萝卜}} [{{unicode|hóngluóbo}}] など
|{{lang|ko|당근}} ({{lang|ko|唐根}}) [danggeun、タンクン]
|carrot
|}
 
韓国産の土産物用・輸出用の人蔘製品については、最大の顧客が日本人であった時期があったため、単に「人蔘」とはせずに「'''高麗人蔘'''」({{lang|ko|고려인삼}} [Goryeo insam、コリョインサム])を名乗る場合が多かった。また「[[高麗]]はかつて朝鮮に存在した統一王朝の名称であり、その頃から栽培が始まったためにこの名がある」といった旨の説明がしばしば添えられているが、実際は日本から逆輸入された名称である。なお、北朝鮮産の人蔘製品でも「'''高麗人蔘'''」を名乗る例は存在する。
 
== 特徴 ==