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|画像 =
[[ファイル:Simoitidagakkou.jpg|300px]]
|画像説明 = 下市田学校外観<br/>（2021年（令和3年）11月）
|用途 =有形文化財
|旧用途 = 尋常高等小学校→下伊那農業高校分校
|建築者 = 校舎本体は棟梁寺澤佐藤治を中心とした地元大工、玄関は坂田亀吉
|事業主体 = [[高森町 (長野県)|高森町]]
|管理運営 =高森町
|構造形式 = 木造2階建、寄棟、桟瓦葺、外壁は白漆喰仕上げ、腰壁は海鼠壁
|建築面積 =
|延床面積 =
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|再建 = 1888年（明治21年）2月
|所在地郵便番号 = 399-3103
|所在地 = [[長野県]][[下伊那郡]][[高森町 (長野県)|高森町]]下市田1043-1
|緯度度 =35|緯度分 =32 |緯度秒 =48
|経度度 =137 |経度分 =52 |経度秒 =17
|文化財指定 =高森町有形文化財
|指定日 = 1981年（昭和56年））5月
|備考 =
}}
'''下市田学校'''（しもいちだがっこう）は、[[長野県]][[下伊那郡]][[高森町_ (長野県)|高森町]]にあったる学校建築。同町の有形文化財に指定されている。
 
== 歴史 ==
=== 学校の開設 ===
{{節stub}}
1872年（明治5年）に学制が定められ、[[筑摩県]]による学校設立についての強い行政指導と市田地区住民の努力の結果、旧六か村に学校が設立された。吉田村には耕文小校が、下市田村には訓蒙小校が、牛牧村には広胖小校が、大島山村には明性小校、出原村には精勤小校が開設された。
 
訓蒙小校は1873年（明治6年）4月15日、下市田村の安養寺の本堂を借りて開設された。
 
1874年（明治7年）4月10日、[[永山盛輝]]県権令が管内学校巡回で訓蒙小校を視察、「教育が立県の柱、現今の急務は学校なり」と説く。学校の創設に当たって村民の協力が大きく、苦労して蓄えた貯金を寄付する人が多かった。「献金の多くは老人婦人など貧しい身でありながら、汗水流して働いた尊いお金を学校教育のために寄付した。これは富裕者の百金を出すより難しく、それだけ万人が見習うべき美挙…後世の亀鑑である」とたたえられ、15名に褒状と木杯が送られた{{Sfn|高森南小学校|1985|pp=77}}。
校舎を1875年（明治8年）に新築{{Sfn|高森町史編纂委員会|1975|pp=138}}。
 
===校舎の設立後===
1875年（明治８8年）現在の場所に校舎を新築し、下市田学校に改称した<ref>高森町史編纂委員会「『高森町史 下巻」』1975年、p138、p139pp. 138-139</ref>。1886年（明治19年）3月8日、火災のため校舎が消焼失した<ref>高森町史編纂委員会、「『高森町史 下巻」』1975年、p144p. 144</ref>。
 
1888年（明治21年）2月19日に再建され<ref>高森町教育委員会「『文化財の栞」』1981年、p18p. 18</ref>、その後、増改築や校名変更などを経て小学校統一の動きにより新たな校地での統合校舎建設計画が進みはじめた。1933年（昭和8年）統合校舎が完成し、小学校としての役目を終えた<ref>高森町史編纂委員会、「『高森町史 下巻」』1975年、p760、p761pp. 760-761</ref>。
 
1940年（昭和15年）中等学校に進学しない青年に人格的修養や職業指導を行う市田青年学校として開校するも、戦争が始まり、ると次第に軍隊教育が国民教育の本筋へと変化していった<ref>高森町史編纂委員会、「『高森町史 下巻」』1975年、p788p. 788</ref>。
 
1947年（昭和22年）[[学制改革]]による新学制が発足し、青年教育の重要性及び教育の機会均等を図るため、青年学校が廃校となった<ref>高森町史編纂委員会、「『高森町史 下巻」』1975年、p802p. 802</ref>。1948年（昭和23年）[[長野県下伊那農業高等学校]]定時制市田分校として開校<ref>『信濃毎日新聞昭和55』1980年2月15日</ref>、1958年（昭和33年）、[[高森町 (長野県)|高森町]]発足により高森分校に改称した<ref>創立100周年記念事業実行委員会「『創立100周年記念誌」』長野県下伊那農業高等学校、2021年、ｐ831p. 831</ref>。
 
1979年（昭和55年）3月に、生徒の減少予測などの理由により、本校へ統合され廃校となった<ref> 『信濃毎日新聞昭和55』1980年2月15日</ref>。1981年（昭和56年）５）5月、西洋風建築の中でも玄関に洋風様式が顕著なことや現存するものが少ないことなどから、歴史的評価が高かったため高森町有形文化財に指定された<ref>『信濃毎日新聞昭和56』1981年8月12日</ref>。1982年（昭和57年）学校の保存運動により、校舎の復元補修工事が行われた<ref>『信濃毎日新聞昭和57』1982年5月8日 </ref>。
 
== 建築 ==
{{節stub}}
「下伊那郡第三学校下市田支校校舎建築伺」によれば、下市田村総代手塚文右エ門、中村藤太郎、林藤四郎、北林栄太郎、上市田村他戸長の橋都多賀司が、1887年（明治20年）11月17日に長野県知事[[木梨精一郎]]宛てに申請、同年12月25日県知事の建築許可が下りた。校舎は[[棟札]]によれば1888年（明治21）21年9）9月9日に再建された。
[[File:下市田学校再建棟札.jpg|thumb|下市田学校再建棟札]]
建物は木曽亀[[坂田亀吉]]（木曽亀）による[[寄棟造り]]総二2階建、瓦葺、なまこ壁、建物中央部に[[唐破風]]の玄関がつけられた[[擬洋風建築]]である。
 
[[File:下市田学校唐破風玄関.jpg|thumb|下市田学校唐破風玄関]]
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{{脚注ヘルプ}}
{{reflist}}
 
==参考文献==
*　 「学校校舎建築伺　」高森町歴史民俗資料館蔵
* 高森南小学校「『高森南小学校沿革史」』高森南小学校、1985年
* 平田正宏 「『木曽亀の祈り」』南信州新聞社出版局、2013年
* 高森町史編纂委員会「『高森町史 下巻」』高森町史刊行会、1975年
 
== 関連項目 ==
* [[高森町立高森南小学校]]
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[[Category:日本の旧制小学校]]
[[Category:高森町 (長野県)]]
[[Category:擬洋風建築]]
[[Category:1875年竣工の建築物]]
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