「わだつみ」の版間の差分

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海底開発株式会社が保有する深海潜水艇の名称。冒頭で1号が運用中、同2号は竣工間近だった。
調査海域までは[[海上保安庁]]の[[巡視船]]などで輸送される。支援母船は海洋開発株式会社所属の巽丸(上巻 p. 42)。アルキメデス号(実在。[[アルシメード]] を参照)と(基本的に)同じ設計で、1万mを越える深度にも潜っているが、2千mを越えると不調の発生があるため、その調査が済むまであまり深海に潜るな、と言われている(上 p. 12)が、8千mを越えて潜っている(上 p. 50~)。
 
理論的には(及び衝撃波水槽での試験結果によれば)10万mまで潜ることができる(上 p. 50)。鋼球をバラストとしガソリンをフロートとしている(上 p. 14)という、[[バチスカーフ]]の特徴的な描写があり、上巻 pp. 42~43にバチスカーフ型の解説が、pp. 62~63 見開き上半分にイラスト([[日暮修一]]による)がある。
 
定員3名でパイロット1名のみによる潜行も可能。水中照明弾(架空)、ビデオカメラと[[VTR]]、[[ソナー]]、VLF(VLF([[超長波]])水中無電連絡設備などを備える(上 pp. 44~45)。水温、密度、塩分濃度をはかる艇外計器があり、つり下げ可能である(上 p. 60)。
 
海底開発を業とする民間企業が保有する潜水艇のため、学術目的以外にも多くの調査などに運用されており、田所博士を特別扱いするわけにもいかず、しかし秘密裏に調査するために日本以外の潜水艇のチャーターはできない、など当初は対応に苦慮する(上 p. 103)。
 
=== 73年漫画版 ===
乗員は3名(乗組員2名+学者などの同乗者1名)で、深海用の照明弾発射装置や記録用のVTR録画装置、採泥器、塩分濃度分析装置などを装備する。最大潜行深度は1万mで、理論上では10万mまで潜ることができるが、重量バランスを気にしている所有企業のせいで2,000mまでの運用に制限されており、また運用時間の短さと1隻しかないという運用上の制約から、運用時間の長いフランス製の潜水艇「ケルマデック」も運用されている(こちらの理論上限界深度は6万m)。
 
漫画版における「わだつみ」と「ケルマデック」両艇のスタイルは、いずれも[[バチスカーフ]]に類似する。
 
=== 73年映画版と74年テレビドラマ版 ===
設定は原作と同じだが、母船は民間の起重機船「へらくれす」になっている。映画版では「ケルマデック」は母船の甲板上でシートをかけられ船名のみが見えるシーンがあるのみで、活動中の映像はなく形状もわからない{{R|東宝特撮映画大全集166}}。「わだつみ」と同型の「わだつみ2号」「わだつみ3号」が存在するという説明があるものの、これらも映像には登場しない{{R|大全集201}}。
 
 
=== 06年映画版 ===
2006年公開の映画『日本沈没』では、設定を大幅に改編した「'''わだつみ2000'''」と「'''わだつみ6500'''」が登場する。これは、原作・映画第1作等の後にしんかいの後継として新造された、[[海洋研究開発機構]] (JAMSTEC) (JAMSTEC)所属の有人潜水調査艇「[[しんかい2000]]」とその後継「[[しんかい6500]]」をモデルにしており、作中でも実際の2隻の表記を変更した状態で撮影に用いられた。わだつみ6500([[6500(しんかい6500]])6500)に関しては船体の内部構造まで見える状態になっていたが、これは[[外皮 (植物)|外皮]]だけを仮組して撮影したためである。整備中のシーンは[[横須賀]]の[[海洋研究開発機構]]本部で実際に撮影された。また、[[しんかい6500]][[母船]][[よこすか]]であるが、映画では[[なつしま]]が協力している。
 
;[[わだつみ6500]]
わだつみ2000の後継として開発された深海潜水艇。基本的な性能は「しんかい6500」と同じである。小野寺の操縦により、[[日本海溝]]で乱泥流を発見。[[ちきゅう]]と共にD1計画の主要機材として用いられてきたが、結城の操縦によりN2爆薬を携えて潜水していた最中、海底地震により発生した乱泥流に巻き込まれて喪失する。
*全長:9.5m
*全幅:2.7m
* 空中重量:26.7t
 
海底開発株式会社の保有する深海調査艇。しんかい6500の改良型という設定で、外見もしんかい6500に類似する。最大深度はしんかい6500を凌ぐ9,000mだが、第2巻「日本海溝」では9,580mからさらに潜航するシーンがある。母船は、同社が保有する「ヌーデブランク(「[[ウミウシ]]」の意)
 
装備として、H社製感応フィードバック型次世代タイプ極環境マニピュレータを有するほか、深海底行動支援システム「レモラ(REMOvable Research Assist、通称「[[コバンザメ]]」)を実験的に搭載しており、遠隔撮影ロボットREMORA 1「[[タガメ]]号」、遠隔照明ロボットREMORA 2/R・REMORA 2/L「[[ゲンゴロウ]]号」の3台から構成され、360度の視野で観測することが可能。
 
; ケルマディック
 
第5巻から登場した一万m級の深海潜水艇。弱電流による振動素子で推進し、居住区は回転可動式になっているわだつみ9000と同じく、深海底行動支援システムREMORA 2に加え、改良型のREMORA 3も搭載する。母船は、[[海上自衛隊]]の[[LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇]]を改造して用いていたが、後に地球シミュレータシステムIIを搭載する工作艦「よしの」に搭載されて運用されることになる。
 
== 21年ドラマ版 ==
2021年放送の『[[日本沈没-希望のひと-]]』では、第1話に「わだつみ6500」の名称で登場。2006年映画版の同名艇と同様に「しんかい6500」をモデルとしている。
 
所属は国立海底開発機構。母船は「ホクト」とされ、パイロット1名を含む5名の乗船が可能となっている。田所博士が提唱する関東沈没説の真偽を検証すべく、博士らを乗せて日本海溝の海底岩盤の調査に向かう<ref>{{Cite Book |和書 |author = [[蒔田陽平]] |title = 日曜劇場 日本沈没─希望のひと─(上) |publisher = [[扶桑社]] |year = 2021 |page = 10・56 - 65頁 |isbn = 978-4-594-08977-1}}</ref>。
 
== 脚注 ==