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[[Image:MariEl03.png|thumb|250px|right]]
'''マリ・エル共和国'''(（マリ・エルきょうわこく、{{Lang-ru|Республика Марий Эл}}、{{Lang-chm|Марий Эл Республика}}）または'''マリーエル共和国'''<ref name="共同通信20211231">[https://www.oita-press.co.jp/1002000000/2021/12/31/NP2021123101000296 ロシア大統領「鶴の一声」健在 5日で新列車走らせる] [[大分合同新聞]]プレミアムオンライン（2021年12月31日配信／2022年1月6日閲覧）の[[共同通信]]記事。『[[毎日新聞]]』2022年1月1日（国際面）などにも掲載。</ref>は、[[ロシア|ロシア連邦]]の[[ロシア連邦の地方区分|連邦構成主体]]の1一つ。
[[フィン・ウゴル語派]]種族である[[フィン・ヴォルガ諸語|フィン・ヴォルガ系]]の[[マリ人]]（チェレミス人）による[[ロシアの共和国|民族自治共和国]]で、[[沿ヴォルガ連邦管区]]に所属する。
首都は[[ヨシュカル・オラ]]<ref name="共同通信20211231"/>。
== 概要 ==
* 面積：2は2万3200km²。
* 人口：68万5865人([[2016年]][[1月1日]]推計)
** 人口は68万5865人（[[2016年]][[1月1日]]推計）。[[2002年]]の[[国勢調査]]では72万7979人。うちマリ人は31万2178人(42（42.9%)）、[[ロシア人]]は34万5513人(47（47.5%)）、[[タタール人]]は4万3377人(6（6.0%)）、[[チュヴァシ人]]は7418人(1（1.0%)）。[[第二次世界大戦]]後にロシア人がマリ人を上回り、民族別人口の首位に立った。マリ人のうちマリ・エル共和国に住んでいるのは全体の51%に過ぎない。[[バシコルトスタン]]共和国には約10万人のマリ人がいる。
** マリ人のうちマリ・エル共和国に住んでいるのは全体の51%に過ぎない。[[バシコルトスタン]]共和国には約10万人のマリ人がいる。
* [[元首 ]]は{{ill2|アレクサンドル・エブスティフェエフ|ru|Евстифеев, Александр Александрович}}政府議長代行（2017年4月6日～）。
== 標準時 ==
== 地理 ==
東に向かって流れてきた[[ヴォルガ川]]が南に向きを変える屈曲部に集中する、フィン・ヴォルガ系民族の自治国のひと一つで、。南に[[テュルク]]系の[[チュヴァシ共和国]]、東に同じくテュルク系の[[タタールスタン共和国]]と接する。
== 歴史 ==
同地域には[[5世紀]]頃からマリ人が住んでいたことが確認されており、考古学者たちによってそれ以前からの居住も推定されている。その後は[[ヴォルガ・ブルガール]]や[[ジョチ・ウルス]]、[[1440年]]代には[[カザン・ハン国]]の領土となったが、[[1552年]]に[[イヴァン4世]]治下の[[ロシア・ツァーリ国]]（モスクワ大公国）により征服され、以後[[ロシア帝国]]まで長年ロシアの支配を受けた。
[[ロシア革命]]により[[ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国]]が成立した後、[[1920年]]に初のマリ人自治エリアとして[[マリ自治州]]が設置された。[[1921年]]にはヴォルガ川沿岸地域の深刻な[[飢饉]]''(（[[:en:Russian famine of 1921]])）''<ref>地域全域で約500万人の死者を出したと言われる。</ref>や大規模な[[森林火災]]''(（[[:en:1921 Mari wildfires]])）''<ref>60の村落を含む2660km<sup>2</sup>が焼失し、35人の死者を出した。</ref>に苦しめられた。[[ヨシフ・スターリン]]時代の[[1936年]][[12月5日]]にマリ自治ソビエト社会主義共和国へ昇格した<ref>同日にソ連憲法（スターリン憲法）が公布され、[[キルギス・ソビエト社会主義共和国]]が成立した。</ref>。ソ連末期の[[1990年]]に自治共和国から共和国への昇格を宣言し、自称をマリ・エルに改名。[[1992年]]からは対外的な[[ロシア語]]名もマリ・エル共和国に改めた。
== 交通 ==
ヨシュカル・オラから西へ向かう長距離列車は長年、[[モスクワ]]での乗り換えが必要だった。2021年12月23日に開催された[[ロシア連邦大統領]][[ウラジミール・プーチン]]の年末記者会見で、地元紙記者がその不便さを質問したところ、[[ロシア鉄道]]は5日後の28日に[[サンクトペテルブルク]]との直通[[夜行列車]]の運行を始めた<ref name="共同通信20211231"/>。
== その他 ==
ロシア語で"{{Lang|ru|Республика Марийская}}"（「マリ共和国」の意味）と呼ぶ場合もあり、日本語でもまれにマリ共和国と呼ばれることがある。[[アフリカ]]の[[マリ共和国]]とカタカナで書くと同じ表記になるが、そちらはMaliであるのに対し、ロシアのマリ人はMariであり、[[語源]]も意味も異なった名称である。
== 脚注 ==
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