「国際ボクシング協会」の版間の差分

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2009年8月から、それまで年に1度発表していたランキングを毎月公開している<ref>{{Cite web|url=http://boxingnewsboxon.blogspot.jp/2009/08/blog-post_9731.html|title=AIBAの世界ランキング発表 日本の8選手も|date=2009年8月22日|publisher=[[ボクシング・ビート|ボクシングニュース「Box-on!」]]|accessdate=2012年8月15日}}</ref>。
 
2010年、初のプロ大会となるプロボクシングリーグ「[[ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング]] (World Series of Boxing)」を開催した。
 
2011年8月1日、本格的なプロ部門として「AIBA Pro Boxing (APB)」をロンドン五輪後に立ち上げることを発表した<ref>{{Cite web|url=http://blog.livedoor.jp/serishunya/archives/51980589.html|title=AIBAプロのロゴ|author=善理俊哉|publisher=せりしゅんや的アマボク通信|accessdate=2012-3-24}}</ref>。
 
2012年2月23日、[[アメリカ合衆国財務省]]は、日本の暴力団組織[[山口組]]の幹部2人とユーラシア一帯で暗躍する「ブラザーズ・サークル」と呼ぶ犯罪組織グループの7人の主要メンバーに対する金融制裁を発表。AIBA会長代行の[[ガフール・ラヒモフ]]([[ウズベキスタン]])がこのロシア系組織の幹部、という事実を米財務省の情報機関が突き止めたとみられている。ラヒモフは「ウズベキスタンの犯罪組織のリーダーで、中央アジアでの[[ヘロイン]]生産から密輸に至る大シンジケートを運営している」と米財務省は発表した。この組織は最大のヘロイン生産国[[アフガニスタン]]などアジア各地で生産された麻薬をカフカス地方を経て欧州に密輸する秘密組織だった<ref>{{Cite web |date=2018/08/24 |url=https://toyokeizai.net/articles/-/234769 |title=「東京五輪」で危ぶまれる「ボクシング」の開催 国際連盟のトップはロシア系マフィア幹部か |website=東洋経済オンライン |accessdate=2019-7-19 |quote=}}</ref>。
 
2013年3月、北京開催の会議で、[[オリンピックのボクシング競技|オリンピック]]や[[アジア競技大会ボクシング競技|アジア競技大会]]に出場できる年齢の上限を34歳から40歳に引き上げることを決議した<ref name="indianexpress201303">{{Cite news
|url=http://www.indianexpress.com/news/boxers-can-fight-till-40-aiba/1087177/|title=Boxers can fight till 40: AIBA|author=Nitin Sharma|newspaper=The Indian Express|date=2012-3-13|language=英語|accessdate=2012-3-15}}</ref><ref name="sponichi20130419">{{cite news|title = アマチュアボクシング 年齢制限を40歳に引き上げ |url = http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2013/04/09/kiji/K20130409005577860.html|publisher = [[スポーツニッポン]]|date = 2013年4月9日| accessdate = 2013年5月6日}}</ref><ref name="nihonboxing20130412">一般社団法人日本ボクシング連盟 「AIBA世界ボクシング連盟のルール変更について(重要)」2013年4月12日</ref>。また同時に、同年6月1日からは、[[脳震盪]]や[[頭部外傷]]を減らすためとして精鋭男子 (Elite Men) の国際試合におけるヘッドギアの着用を止することを決めた<ref name="nihonboxing20130412"/><ref>{{Cite web|url=http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323393304578360250659207918.html|title=Boxing Group Bans Headgear to Reduce Concussions|author=Shirley S. Wang|publisher=[[ウォール・ストリート・ジャーナル]]|date=2012-3-14|language=英語|accessdate=2012-3-15}}</ref>。一方で、女子やジュニア、ユースの選手には着用廃されにはならずヘッドギア着用義務付けらが継続された<ref name="indianexpress201303" />。
 
2014年10月1日、[[大韓民国|韓国]]の[[仁川広域市|仁川]]で開催された[[2014年アジア競技大会|第17回アジア競技大会]]において、女子ボクシングのライト級で疑惑の判定の末に敗れ3位に入ったインドのサリタ・デビが、疑惑の判定への抗議の意思表示として表彰式で泣きながら銅メダルの受け取りを拒み、準決勝で敗れた韓国のパク・チンアの首に銅メダルをかけた。このデビの行動に対して、アジア大会の組織委員会は、「選手には試合の結果を受け止める義務があり、それを尊重しなければならない」、「彼女がメダルの受け取りを拒んだことは、スポーツマン精神に反している」としてフェアプレーの徹底を求めAIBAへ書面を送った<ref>{{cite web|url= http://www.afpbb.com/articles/-/3027851 |title= アジア大会組織委、ボクシングのメダル拒否受け「フェアプレーの徹底を」 |publisher= AFPBB News |date= 2014-10-2 |accessdate= 2014-10-29 }}</ref>。
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2016年、[[2016年リオデジャネイロオリンピックのボクシング競技|リオデジャネイロオリンピックのボクシング競技]]において、八百長・買収疑惑で36人の関係者やレフェリーが資格停止となった。
 
2017年11月20日、2006年からAIBA会長を務めていたが、多数のAIBA理事から財務不正や不正経理など規約違反をしているとの申し立てを受け、調査のため暫定的に資格停止となっていたAIBA会長の呉経国(ウー・チンクォ)が辞任を表明した<ref>{{cite web|url= https://www.nikkansports.com/battle/news/201711200000775.html |title= 国際ボクシング連盟の呉会長辞任、暫定資格停止中に|publisher= 日刊スポーツ |date= 2021年11月20日 |accessdate= 2022年1月6日}}</ref>。
 
2017年12月、IOCは呉経国のリーダーシップの下で行われていAIBAの組織運営に、財政、ガバナンス、倫理および審判の分野における深刻な問題があるとして監視を開始。
 
2018年11月30日、AIBAに満足のいく改善が見られないとしてIOC理事会により調査委員会を設置。
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==APB==
AIBAプロボクシング(APB)は、当時のAIBA会長・呉経国のもとAIBAが立ち上げた、アマチュアボクサーの参加を目的とした[[ヘッドギア]]非着用でプロ同様の[[判定|採点法]]を採用したプロボクシング団体で、2014年10月に最初のイベントが開催される<ref>{{Cite web|url=http://www.aiba.org/en-US/news/ozqsp/newsId/5840/news.aspx|title=AIBA announces date of first official APB Event|publisher=AIBA|language=英語|accessdate=2014年4月19日}}</ref>。[[2016年]]、主にAIBA[[財政難が原因となり2016年リオデジャネイロオリンピック|リオデジャネイロ五輪]]でボクシング競技もプロに門戸を開く方針を明らか終了したが、[[世界ボクシング協会|WBA]]や[[世界ボクシング評議会|WBC]]など既存のプロ団体は除外され、AIBA独自路線で世界ランキングを設定して運営することになった<ref name="sponichi20121104">{{Cite news|url=http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2012/11/04/kiji/K20121104004483620.html|title=五輪にプロ参加の見通し プロ主要4団体は除外|newspaper=スポーツニッポン|date=2012-11-4}}</ref>
 
2012年11月8日の時点では、50か国・地域より80名を超える選手がAPBに参加を表明しており、日本の選手も要請を受けていたが不参加を表明していた<ref name="sponichi20121109">{{Cite news|url=http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2012/11/09/kiji/K20121109004514980.html|title=女子ボクシング リオ五輪で階級増へ|newspaper=スポーツニッポン|date=2012-11-9}}</ref>。しかし、[[2016年リオデジャネイロオリンピック]]ではAPBからの出場枠の比重が高まり、2011年の世界選手権では銀メダリストとなった[[村田諒太]]も五輪出場権を得られたが、2015年大会では優勝者にしか出場権が与えられない可能性がある。このため、日本も参加国への追随を決定した<ref>{{Cite news|url=http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20130203-OHT1T00240.htm|title=AIBA、独自プロ大会への対策委員会設立|date=2013年2月4日|publisher=スポーツ報知|accessdate=2013年2月4日}}</ref>。なお、村田はAPB参加を巡りAIBA及びJABFとの間でトラブルが発生し、JABFは村田に対し異例の引退勧告を下す結末となった。2013年7月にAPB初の興行を韓国・済州島で開催し、オープンボクシングのエキシビションとして[[山崎静代]]が韓国選手と対戦予定だった<ref>{{Cite news|url=http://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp0-20130525-1132909.html|title=しずちゃん7月に韓国で試合|date=2013年5月25日|publisher=[[日刊スポーツ]]|accessdate=2013年5月25日}}</ref>が、興行自体が中止になった。
 
後述の通り、五輪と同様の10階級で実施され、各階級に世界王者は1名のみ<ref>{{Cite news|url=http://www.aiba.org/documents/site1/AIBA_Brochure_Final_Full_2_BR.pdf|title=Join APB &ndash; AIBA|pages=7, 9, 10, 12, 19|publisher=AIBA|language=英語|year=2012|accessdate=2013年2月4日}}</ref>。APBに参加できるのはオリンピックや世界選手権での実績により選出された各階級8選手のみであり、変則トーナメントで王座を決定するが、各階級から4名が勝ち上がった段階でランク付けをし、初年度は1位選手対4位選手、2位選手対3位選手の各勝者が決定戦で王座を争う。五輪開催の前年のランクで各階級上位2選手に五輪出場権が与えられる<ref>{{Cite web|url=http://www.sanspo.com/sports/news/20140411/box14041111300002-n2.html|title=アマ側が立ち上げたプロボクシング組織APB|page=2|date=2014年4月11日|publisher=サンケイスポーツ|accessdate=2014年4月13日}}</ref>。
 
[[2012年ロンドンオリンピックのボクシング競技|ロンドンオリンピック]]・スーパーヘビー級銅メダリストのマゴメドラサル・メジドフは、「多くの優秀なアマチュア選手がプロへの転向に消極的なのは、従来のプロボクシングでは後戻りができなくなることがわかっているからだ」と話し、同大会ヘビー級銀メダリストのクレメンテ・ルッソは、「AIBAのアマチュアでの試合のように、選手たちが各国を代表して戦うことができる」と、それぞれAPBの利点を挙げている<ref group="映像">{{Cite video|date=2012年12月23日|title=AIBA Pro Boxing (APB)|url=http://www.youtube.com/watch?v=5TaHPu_Nd6o|medium=YouTube動画|language=英語|publisher=AIBA Pro|accessdate=2013年2月4日|time=2:03, 2:37}}</ref>。
 
当時のオリンピックと同様の10階級で実施され、各階級8選手がする変則トーナメントで各階級の世界王者が決められた<ref>{{Cite news|url=http://www.aiba.org/documents/site1/AIBA_Brochure_Final_Full_2_BR.pdf|title=Join APB &ndash; AIBA|pages=7, 9, 10, 12, 19|publisher=AIBA|language=英語|year=2012|accessdate=2013年2月4日}}</ref>。
===概要===
AIBAで検討されている概要は以下の通り<ref>{{Cite news|url=http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20121107-OHT1T00028.htm|title=村田の全日本社会人選手権出場に“待った”…世界協会が出場資格に異議|publisher=スポーツ報知|date=2012-11-7|archivedate=2012年11月6日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20121106234150/http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20121107-OHT1T00028.htm|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>
 
2016年の[[2016年リオデジャネイロオリンピックのボクシング競技|リオデジャネイロオリンピックのボクシング競技]]では、プロボクサーの出場が解禁されたが、APBの各階級ランキング上位2選手にもオリンピック出場権が与えられた<ref>{{Cite web|url=http://www.sanspo.com/sports/news/20140411/box14041111300002-n2.html|title=アマ側が立ち上げたプロボクシング組織APB|page=2|date=2014年4月11日|publisher=サンケイスポーツ|accessdate=2014年4月13日}}</ref>。
* 参加資格はAPBとの契約選手のみ。
* 契約金は約440万円で期間は4年間。
* 毎月約30万円が支払われ、試合ごとに[[出場給|ファイトマネー]]も支給。
* プロ同様の[[判定|採点法]]を採用。
* [[ヘッドギア]]非着用。
 
2012年11月8時点では、50か国・地域より80名を超える選手がAPBに参加を表明しており、日本の選手も要請を受けていたが不参加を表明していた<ref name="sponichi20121109">{{Cite news|url=http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2012/11/09/kiji/K20121109004514980.html|title=女子ボクシング リオ五輪で階級増へ|newspaper=スポーツニッポン|date=2012-11-9}}</ref>。しかし、[[2016年リオデジャネイロオリンピック]]ではAPBからの出場枠の比重が高まり、2011年の世界選手権では銀メダリストとなった[[村田諒太]]も五輪出場権を得られたが、2015年大会では優勝者にしか出場権が与えられない可能性がある。このため、日本もAPBへの参加国への追随を決定した<ref>{{Cite news|url=http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20130203-OHT1T00240.htm|title=AIBA、独自プロ大会への対策委員会設立|date=2013年2月4日|publisher=スポーツ報知|accessdate=2013年2月4日}}</ref>。なお、[[村田諒太]]はAPB参加を巡りAIBA及びJABF[[日本ボクシング連盟]](JABF)との間でトラブルが発生し、JABFは村田に対し異例の引退勧告を下す結末となった。2013年7月にAPB初の興行を韓国・済州島で開催し、オープンボクシングのエキシビションとして[[山崎静代]]が韓国選手と対戦予定だった<ref>{{Cite news|url=http://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp0-20130525-1132909.html|title=しずちゃん7月に韓国で試合|date=2013年5月25日|publisher=[[日刊スポーツ]]|accessdate=2013年5月25日}}</ref>が、興行自体が中止になった。
=== 階級 ===
* ライトフライ級(49 [[キログラム|kg]]級)
* フライ級(52 kg級)
* バンタム級(56 kg級)
* ライト級(60 kg級)
* ライトウェルター級(64 kg級)
* ウェルター級(69 kg級)
* ミドル級(75 kg級)
* ライトヘビー級(81 kg級)
* ヘビー級(91 kg級)
* スーパーヘビー級(91 kg超級)
 
== 脚注 ==