「キラ・ヤマト」の版間の差分

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この頃、救助ポッドを回収したことで、アスランの婚約者でありプラント最高評議会[[機動戦士ガンダムSEEDの登場人物#シーゲル・クライン|クライン議長]]の娘[[ラクス・クライン|ラクス]]と出会い、友人を守るために別の友人と戦う辛さを彼女だけに吐露している。その後、彼の独断で彼女を解放しアスランに引き渡した。
最初の種割れ現象はアークエンジェルがブリッツに取りつかれて危機に瀕した際に、フレイの父ジョージアルスターを守り切れなかったトラウマを乗り越え、戦闘直前にフレイが避難民の少女エルちゃんに「このお兄ちゃんが戦って守ってくれる」と説明したことを思い出し、種割れしアークエンジェルは沈めさせやしないと驚異的な戦闘力を発揮し、デュエルを中破させてイザークの顔面を負傷させ、ブリッツとデュエルをまとめて撃退する大活躍を収める。アークエンジェルが所属する第八艦隊と合流後、ストライクを降りることもできたが、軍に残ることを決めた友人らにつられて自分も残ることを決める<ref>ニュータイプ2003年4月号、福田監督のインタビューより。</ref>。しかし、密かに想いを寄せていた友人の一人[[フレイ・アルスター|フレイ]]の父・[[機動戦士ガンダムSEEDの登場人物#ジョージ・アルスター|ジョージ・アルスター]]を守る約束を果たせずに彼女から強く罵られたこと、また、彼の活躍に守られてきたことを感謝して折り紙をくれた避難民の少女エルちゃんの乗ったシャトルが彼の目前で撃墜されるなどの出来事が重なり、守る「力」が無ければ守ろうとした「思い」など何の意味もなさないという現実に彼の精神は次第に不安定になり始める。
 
アークエンジェル内でMSを操縦できる唯一の存在であるキラが、戦争を忌避したい本心とも葛藤しながら戦うという状況が続く中、度重なる戦闘による疲弊とそれに気づかない周囲とのストレスからフレイの陰謀に絡み取られ、彼女と性的関係を結んでしまう。フレイとの関係を知り説明を求めたサイ(フレイの元婚約者)を腕力でねじ伏せるなど、以前の彼からは想像もつかない言動が目立ち始める。逃げるように戦闘に没入していき、遂にはストライクのコクピットの中で寝起きするまでに精神が磨り減らされた。