「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の版間の差分

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=== 制作 ===
==== 進展 ====
『[[ハリー・ポッターとアズカバンの囚人#top|ハリー・ポッターとアズカバンの囚人]]』の映画化と同時に、ハリー・ポッター映画の制作は18ヶ月周期に切り替えられた。プロデューサーの[[デヴィッド・ハイマン]]は、「それぞれ(の作品)に必要な時間を与えるため」と説明した<ref name="HeymanEW" />。『[[ハリー・ポッターと賢者の石 (映画)|ハリー・ポッターと賢者の石]]』(2001年)と『[[ハリー・ポッターと秘密の部屋 (映画)|ハリー・ポッターと秘密の部屋]]』(2002年)の監督である[[クリス・コロンバス]]は、「もう2年半くらい1週間子供たちの夕食を見ていない」<ref name="ColumbusNewsround" />ことを理由に、3作目の舵取りに戻らないことを決めた。それでも、コロンバスはハイマンとともにプロデューサーとして残った<ref name="ColumbusSciFi" />。コロンバスは、そのような地位は彼により良いワーク・ライフ・バランスを提供し、彼が常に撮影現場にいる必要がなく、子供たちと過ごすことができると感じたためである<ref name="ColumbusTHR">{{Cite web |last=Perez |first=Lexy |date=11 November 2000 |title=‘Harry Potter and the Sorcerer’s Stone’ Turns 20: Director Chris Columbus Reflects on Pressures to Adapt Book and Hopes to Direct ‘Cursed Child’ |url=https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-features/chris-columbus-harry-potter-and-the-sorcerers-stone-20th-anniversary-1235034578/ |url-status=live |archive-url=http://web.archive.org/web/20211111181757/https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-features/chris-columbus-harry-potter-and-the-sorcerers-stone-20th-anniversary-1235034578/ |archive-date=11 November 2021 |access-date=15 November 2021 |website=[[The Hollywood Reporter]]}}</ref>。[[ギレルモ・デル・トロ]]は監督を打診されたが、彼はより[[チャールズ・ディケンズ|ディケンズ風]]の物語を思い描いており、前2作があまりにも「明るく幸せで光に満ちている」と感じていたので、監督就任を見合わせた<ref name="delToroMTV" />。[[マーク・フォースター]]は、『[[ネバーランド_(映画)|ネバーランド]]』(2004年)を製作しており、子役の監督を繰り返したくなかったため、この作品を断った<ref name="ForsterSR" />。[[M・ナイト・シャマラン]]が監督になることも検討されたが、自身が監督の『[[ヴィレッジ (映画)|ヴィレッジ]]』(2004年)を制作中だったため監督を辞退した<ref name="ShyamalanLooper" />。その後ワーナー・ブラザースは、[[カーリー・クーリ]]、[[ケネス・ブラナー]](『秘密の部屋』の[[ホグワーツの教職員#ギルデロイ・ロックハート|ギルデロイ・ロックハート]]役)、そして2002年7月に最終的に選ばれる[[アルフォンソ・キュアロン]]から成るコロンバスの後任の3名の最終候補者名簿を作成した<ref name="CuaronEW" />。キュアロンは当初、原作を読んだことも映画を見たこともなかったため、監督になることに気がすすまなかった。デル・トロは彼の傲慢さを非難し、原作を読むように言った<ref name="CuaronVanityFair" />。シリーズを読んだ後、彼は考えを改め、ストーリーにすぐに共感したため<ref name="ColumbusSciFi" />、監督になる契約に署名した<ref name="CuaronNewsround" />。
 
キュアロンの起用は、彼の映画『[[天国の口、終りの楽園。]]』(2001年)が大好きで、『[[リトル・プリンセス]]』(1995年)の脚色に感銘を受けた[[J・K・ローリング]]を喜ばせた<ref name="RowlingUSAToday" />。ハイマンは、「雰囲気もスタイルも、(キュアロンは)完璧に一致する」と考えた<ref name="HeymanEW" />。中心となる3人を演じる俳優たちとの最初の練習として、キュアロン監督はダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンに、それぞれの役についての、生まれてから魔法の世界を発見に至るまでの感情的な経験を含めた、一人称で書かれた自伝的作文を書くことを課した。キュアロンは「エマの作文は10ページもありました。ダニエルのものはちょうど2ページでした。ルパートは作文を提出しませんでした。なぜ提出しなかったのかと尋ねたところ、彼は『僕はロンだから。ロンはしないだろう』と言いました。だから私は言いました。『OK、君は自分の性格を理解しているな。』と。あれは私たちが『アズカバンの囚人』で行った演出作業で最も重要な要素でした。彼らが作文に込めたものすべてがその後の作業で彼らが持ち続ける柱になることが、明白だったからです。」と思い起こした<ref name="CastInterviews" /><ref name="McCabe2011" />。