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{{複数の問題
'''小屋'''([[wikt:こや|こや]]、{{lang-en-short|[[:en:wikt:hut|hut]]}} ハット、{{lang-de-short|[[:en:wikt:Hütte|Hütte]] ヒュッテ}})とは、小さくて簡単な造りの[[建物]]<ref name="daijirin">大辞林「小屋」</ref>。
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[[ファイル:Banja.jpg|thumb|right|[[ログハウス]]方式の小屋]]
[[File:Stone Hut - geograph.org.uk - 106433.jpg|thumb|right|石を積んで壁構造にし、その上に木材で屋根構造を作った小屋]]
'''小屋'''([[wikt:こや|こや]]、{{lang-en-short|[[:en:wikt:hut|hut]]}} ハット、{{lang-de-short|[[:en:wikt:Hütte|Hütte]] ヒュッテ}})とは、小さくて簡単な造りの[[建物]]<ref name="daijirin">大辞林「小屋」[[大辞林]]</ref>。
 
== 概要 ==
[[考古学]]的には、最古の小屋跡は[[フランス]]の地中海沿岸部にある{{仮リンク|テラ・アマタ遺跡|en|Terra Amata (archaeological site)}}であり(参考・後述書)るとされ、約38万年前のもので火を使った痕跡もあり、時代的に考えて[[ホモ・ハイデルベルゲンシス]]が作った可能性が高いとされる(出典:<ref>更科功 『絶滅の人類史』 p.160、[[NHK出版]]新書 2018年 p.160)。</ref>。小屋の中には簡易的な[[住居]]として利用されるものもある
小屋の基本の意味は「小さい建物」であり、結果として一般的には、小さくて、比較的簡素なつくりの建物を指している。さまざまな小屋があり、使用目的や設置場所などで分類されている。
 
工法・構造としては様々なものがありうる。[[地中海地域]]や[[欧州]]の建築では、伝統的に壁を構造体として組み立てる方法が基本であるため、壁を造りその上に屋根を乗せる。たとえば、[[丸太]]([[ログ]])の一部を削り、基礎の上に積み上げて壁を作り、その上に同じく丸太で[[屋根]]構造を作り、その上に雨を防ぐ素材を並べる。これを[[ログハウス]]という。あるいは石や土を積み上げて壁を作り、その上に木材で屋根構造を作る。東アジアでは[[木造軸組構法|軸組工法]]の方が広まったため、まず木材の柱を組み合わせて骨組みとなる構造体を造り、そこに壁を付け足す工法をとることが多い。
小屋の中には簡易的な[[住居]]として利用されるものもある。小屋の内部空間は比較的小さいが、たとえばアメリカの森林や山奥、また日本の里山などで、(独り暮らしの人などで)小屋を建ててかなり快適に暮らしている人もいる。<ref>日本では、[[禅宗]]で「座して半畳、臥して一畳」などと言い、また、俗に「起きて半畳、寝て一畳」や「「座って半畳、寝て一畳」などとも言い、「生きる」ということであれば、実際には小屋程度の空間があれば、工夫しさえすれば、人間は快適に生きてゆくことができる。また、洋の東西を問わず、「小欲知足」(しょうよくちそく、おのれの内に起こる欲を小さくして、むしろ わずかなもので足りることをさとり、それによって深い幸福感を実感して暮らすこと。)で幸せに暮らしている人々がいる。</ref>
ただし(独りで住むのはともかくとして)、多人数で長期間住むにはあまり向かない。
 
[[20世紀]]後半以降は[[プレハブ工法]]を採用し、工場で作られた部品を揃えてトラックで現場に運び込み組み立てる手法もある。さらに近年では、あらかじめ[[海上コンテナ]]を加工して[[扉]]や[[窓]]などをておいたものをトラックで移動して(コンクリートブロックなどの上に)ただ降ろすだけで小屋して[[コンテナハウス]]として設置完了というする方法もある。
;歴史
考古学的には、最古の小屋跡は、フランスの地中海沿岸部にある{{仮リンク|テラ・アマタ遺跡|en|Terra Amata (archaeological site)}}であり(参考・後述書)、約38万年前のもので、火を使った痕跡もあり、時代的に考えて、[[ホモ・ハイデルベルゲンシス]]が作った可能性が高いとされる(出典:更科功 『絶滅の人類史』 NHK出版新書 2018年 p.160)。
 
== 日本の住環境と「ウサギ小屋」 ==
== 工法・構造 ==
[[1979年]](昭和54年)、[[欧州諸共同体]](EC)が出した『対日経済戦略報告書』の中で、日本人の住居が「rabbit hutch」(うさぎウサギ小屋)と表現されたことから、「日本の住居は、欧米に比べて狭小」という意味で広まった。{{要出典範囲|だが、原文は[[フランス語]]の「cage a lapins」であり([[ウサギ]]の[[檻]]を意味する「Cage pour lapins」ではない、これはフランスでは[[集合住宅]]を指し「画一的な」という意味がある。この言葉を英訳するときに誤って「狭い」という意味で「rabbit hutch」(うさぎウサギ小屋)を当てたことで「日本の住居は狭い」という誤解が広まったとする説がある|date=2022-01}}{{誰2|date=2022-01}}
さまざまな工法がありうる。
 
実際には、住宅産業新聞社「住宅経済データ集」によると、持ち家・借家を合わせた一戸あたり床面積の国際比較では、日本は95[[平方メートル|平米]]であり、[[アメリカ合衆国|米国]](148平米)より狭いものの、[[フランス共和国|フランス]](99平米)、[[ドイツ連邦|ドイツ]](95平米)とは余りさほど変わらず、[[イギリス|英国]](87平米)より広い{{いつ|date=2022-01}}。また、別のソースでは[[岡崎大五]]『日本(94.85平米)世界で第何位?』(新潮新書、新潮社)によれば、同様の国際比較で日本の94.85平米は世界第5位に位置し、1位の米国(162(162平米)などより狭いものの、フランス(7位 90平米)、英国(8位 87平米)より広い<ref>[[岡崎大五]]『日本は世界で第何位?』(岡崎大五著・新潮新書、新潮社{{要ページ番号|date=2022-01}}</ref>{{いつ|date=2022-01}}これらのデータによれば、日本の住宅面積を客観的に言い表すならば、よくわれるように[[欧米]]より狭いわけではなく、アメリカよりは狭く欧州主要国と同程度いうことになる{{いつ|date=2022-01}}
[[地中海地域]]や[[欧州]]では伝統的には、壁を構造体として組み立てる方法が建築の基本中の基本であるので、壁をつくり、その上に屋根を乗せるということになる。
 
== 出典脚注 ==
たとえば、基礎の上に[[丸太]]([[ログ]])の一部を削っておいてそれを積み上げて壁を作り、その上に同じく丸太で[[屋根]]構造を作り、その上に雨を防ぐ素材ならべる。
あるいは石(や土)を積み上げて壁を作り、その上に木材で屋根構造を作る。
 
極東アジアでは、[[木造軸組構法|軸組工法]]のほうが広まったので、小屋づくりでもまず木材ばかりを組み合わせて骸骨のような構造体をつくり、とってつけたような壁を足すという方法がとられることも多い。
 
20世紀後半以降は、[[プレハブ工法]]を採用し、工場で作られた部品をひと揃い用意しておいて、まとめてトラックで現場に運び込み、プラモデルのような感覚で、わずか数時間~半日 程度で組み立てる手法もある。
 
さらに近年では、あらかじめ[[海上コンテナ]]を加工して[[扉]]や[[窓]]などをつけておいたものを、トラックで移動して(コンクリートブロックなどの上に)ただ降ろすだけで小屋として設置完了という方法もある。
<Gallery>
ファイル:Banja.jpg|[[ログハウス]]方式の小屋
File:Stone Hut - geograph.org.uk - 106433.jpg|石を積んで壁構造にし、その上に木材で屋根構造を作った小屋
</Gallery>
 
小屋の内部は分割されず部屋数が1つまたは2つのものが多い、まれに分割される場合でも、一般的に言うと、部屋数は少ない。
 
== 比喩表現としての「小屋」 ==
小さくて簡易的で素朴な建物を「小屋」の意味の基本なのであるが、さまざまなものを「小屋」に[[比喩|喩える]]こともある。
日本人の多くの人々が住んでいる家屋(の中で 比較的小さなもの)が「ウサギ小屋」と喩えられることもある。<ref>ひとつには、[[EC]]の対日経済戦略報告書において、「[[日本]]は、ウサギ小屋に住む仕事中毒者の国だ」と記述された、と理解されたからである。ただし(ウサギ小屋を)「『小さく狭い家』、と訳すのは[[誤訳]]だ」という人もいて、「本来は[[集合住宅]]を指す用語だった」と言う人もいる。後述。なお、アメリカでは[[郊外]]に家を持つ人々では、たしかに通常 広い家に暮らしている人は多いが、大都市では家賃は高く、狭い部屋に住んでいる人々もいる。日本でも、[[田舎]]では、昔から現代まで、かなり広い家屋に暮らしている人々もいる。</ref>
 
大きな[[ウェブサーバー]]や大きなウェブサイトの中に、一個人が設けた小さな領域(比較的少ないページ数の、作りが簡素な、ページのまとまり)を「○○小屋」と呼ぶ人も一部にいる。
 
また、[[士業]]などの個人事務所において、執務を行うための小さな部屋を「小屋」と呼ぶ人も一部にいる。
 
=== うさぎ小屋と日本の住環境 ===
[[1979年]](昭和54年)、[[欧州諸共同体]](EC)が出した『対日経済戦略報告書』の中で、日本人の住居が「rabbit hutch」(うさぎ小屋)と表現されたことから、「日本の住居は、欧米に比べて狭小」という意味で広まった。だが、原文は[[フランス語]]の「cage a lapins」([[ウサギ]]の[[檻]]、「Cage pour lapins」ではない。)で、これはフランスでは[[集合住宅]]を指し、「画一的な」という意味がある。『この言葉を英訳するときに誤って「狭い」という意味で「rabbit hutch」(うさぎ小屋)を当てたことで、「日本の住居は狭い」という誤解が広まった』とする説がある。
 
実際には、住宅産業新聞社「住宅経済データ集」によると、持ち家・借家を合わせた一戸あたり床面積の国際比較では、日本は95[[平方メートル|平米]]であり、[[アメリカ合衆国|米国]](148平米)より狭いものの、[[フランス共和国|フランス]](99平米)、[[ドイツ連邦|ドイツ]](95平米)とは余り変わらず、[[イギリス|英国]](87平米)よりは広い。また、別のソースでは日本(94.85平米)は、同様の国際比較で世界第5位に位置し、1位の米国(162平米)などより狭いものの、フランス(7位 90平米)、英国(8位 87平米)より広い<ref>『日本は世界で第何位?』(岡崎大五著・新潮新書)</ref>。日本の住宅面積を客観的に言い表すならば、よくいわれる「欧米より狭い」ではなく、「アメリカよりは狭く、欧州主要国と同程度」となる。
 
== 出典 ==
<references />
 
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* [[忌み小屋]](月経小屋)
* [[納屋]]
* [[離れ]] - [[母屋]]
* {{仮リンク|ハータ|uk|Хата}}
* [[バラック]]
* [[ログハウス]]
* [[ヴァナキュックー建築]]
* [[離れ]] - [[母屋]]
* [[ダーチャ]]
* {{仮リンク|ハータ|uk|Хата}}
* [[倉庫]]
 
== 外部リンク ==
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{{DEFAULTSORT:こや}}
[[Category:小屋| *]]
[[Category:用途別の建築物]]
[[Category:ヴァナキュラー建築]]
[[Category:小屋| ]]
[[Category:セルフビルド]]
[[nn:Hytte]]
[[no:Hytte]]