「ネバダ州」の版間の差分

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世界初の原子爆弾の実験である[[トリニティ実験]]は、近隣のニューメキシコ州でおこなわれたが、ネバダ州の西ショーショーニー族とパイユート族の[[インディアン居留地|保留地]](Reservation)には、[[ネバダ核実験場]]があり、放射能被害が甚大である。これらの土地は近年も地下核実験場として使用され続けており、西ショーショーニー族はこの核実験の即時停止を求め、スイスの[[国際連合|国連]]に代表団を送り、何度も提訴を行っている。米国科学アカデミーは、この州のインディアン保留地を「'''国家の犠牲地域'''」(National Sacrifice Area)に指定している。
 
1990年代以降、前記[[ネバダ核実験場]]の西にあり、西ショーショーニー族の聖山である「[[:w:Yucca Mountain|ユッカ・マウンテン]](ユッカ山)」への、50年間にわたって蓄積された、全米の[[原子力産業]]と冷戦時代から引き継ぐ核兵器開発から生み出された高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設計画が進められている。ユッカ山近辺は[[地震]]も多く、[[ロスアラモス国立研究所]]の科学者は、1995年3月に、「地下埋蔵処分計画されている核物質が核爆発をもたらす恐れがある」と警告。西ショーショーニー族は、周辺部族や環境団体とともに反対運動を組織化している。
 
その後エネルギー省は「一時的な保管場所」として、[[ニューメキシコ州]]のメスカレロ・[[アパッチ族]]の保留地への「保管所」建設を計画。しかしメスカレロ・アパッチ族は建設誘致派の部族会議と反対派の部族員で二分される騒ぎとなり、ほぼ頓挫したため再びユッカ山への建設計画が検討されている。ユッカ山での核物質地下処分が現実化すれば、地下水汚染は必至で、またラスベガスに近いパイユート族の「モアパ川インディアン保留地」が、核物質の陸上輸送ルートとなる予定である。