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'''長岡 鉄男''' ('''ながおか てつお'''、[[1926年]][[1月5日]] - [[2000年]][[5月29日]])は、日本を代表するオーディオ評論家。本名は'''富岡 寿一'''('''とみおか じゅいち''')。[[東京]]の[[青山 (東京都)|青山]]出身。
 
本来は放送作家・コント作家であったが、[[1958年]]頃からオーディオ評論家として活躍する。作家ならではの筆力とユーモアあふれる文章でメーカーにこびない辛口の批評を書くことによって、人気を博した。自作[[スピーカー]]の工作記事にも定評があり、生涯に600種類もの自作スピーカーの設計を発表したことも有名である。晩年には究極のホームシアタールームを実現するために[[埼玉県]][[越谷市]]の自宅に「方舟」と呼ばれる建物を建てて話題となった。生涯に保有したレコード、CD、LDの数は総計5万枚に及ぶ。
 
==経歴==
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==その他==
上記の通り'''長岡 鉄男'''はオ−ディオ評論家としては異例なほどの人気を持つ。特に熱烈なファンは'''長岡教徒'''と呼ばれ、長岡鉄男が愛用する機器、長岡が推奨するディスク(「長岡推奨盤」)を買い揃え、さらには方舟のコピーを建てる者まで現れる始末であった。信者からの中にはエピゴーネン評論家に転じた者もいたほどであった。その一方で猛烈なアンチファンも存在した。これは特に自作スピーカー関連について顕著な傾向である。長岡鉄男が好んだとされるフルレンジ使用によるバックロードホーン型のスピーカーは好き嫌いが極端に分かれる傾向があり、好きな者は他の方式のスピーカーに目もくれないほど気に入るのに対し、嫌いな者は市販の安物スピーカー以下だと酷評する。特に最高傑作とされるスワン系スピーカーについて、評判を聞いて苦労して製作したものの、音が自分の好みと懸け離れていたがために、自作の労苦が無駄になったと激怒する者が多数いたのである。
 
当の長岡鉄男自身は、そのような傾向を「どうしようもない。これが趣味の世界である」として認めていた。ただ長岡鉄男自身にも問題があり、メーカー製の製品を評価する時は容赦無かった反面、自作のスピーカーを紹介する時は徹底的に自画自賛していたのである。また長岡は、多用した[[フォステクス]]社製フルレンジ・ユニットの分割振動に無頓着だった節があり、「弦の音が悪い」というスワン・ユーザーの質問に対して「録音されたありのままの音を再生してしまうため」という素っ頓狂な解答をしたりしていた。しかし長岡鉄男はバックロードホーン型のスピーカーやフルレンジだけでなく、いろいろな方式のスピーカーを多種設計していたのであり、その製作記事を丹念に見比べれば、そのスピーカーの長所とされる事が、別のスピーカーにおいては短所となっている事が読み取れることもできる。
 
 
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==外部リンク==