「無門関」の版間の差分

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== 構成内容 ==
各節の題は、岩波文庫版による。
{{節スタブ}}
;序{{0}}禅宗無門関(序文)
::透得此關 乾坤獨歩(此の関を透得せば 乾坤に独歩す)の頌曰で結んでいる。
;1{{0}} [[狗子仏性|趙州狗子]]
::纔渉有無 喪身失命(わずかに有無に渉れば 喪身失命す)の頌曰で結んでいる。
;2{{0}} 百丈野狐
;3{{0}} 倶胝
;4{{0}} 胡無鬚
::痴人面前 不可説夢 胡人無鬚 惺惺添懵(痴人に面前して夢を説くべからず。胡人に鬚無く惺惺がぼんやりと添う)の頌曰で結んでいる。
::※痴人=胡人だが禅宗一般で胡人は[[達磨]]を指し、ここでは[[釈迦]]とする説もある<ref>『無門関』 西村恵信訳註 岩波文庫 本文脚注。</ref>。公案では己れの事も考慮する。
;5{{0}} 香厳上樹
;6{{0}} 世尊拈花
;7{{0}} 趙州洗
;8{{0}} 奚造車
::機輪轉處 達者猶迷 四維上下 南北東西(機輪の転ずる処、達者猶お迷う。四維上下 東西南北)の頌曰で結んでいる。
;9{{0}} 大通智勝
<!--::神仙何必更封侯(神仙、何れの侯にぞ必ず更に封ぜらる)の頌曰で結んでいる。<読み下しに著しい異同があるためコメントアウト-->
;10 清税孤貧
;11 州勘庵主
;12 巌喚主人
;13 徳山托鉢
;14 南泉斬猫
;15 洞山三頓
;16 鐘聲七條
::會則事同一家 不會萬別千差 不會事同一家 會則萬別千差 の頌曰で結んでいる。
::※同一群と万別千差は相対的といった意味合い。
;17 国師三喚
;18 洞山三斤
;19 平常是道
;20 大力量人
;21 雲門屎橛
;22 迦葉刹竿
;23 不思善悪
;24 離却語言
::進歩口喃喃 知君大罔措(歩を進めて口なんなんと 君の大いに措くこと罔きを知る)の頌曰で結んでいる。
;25 三座説法
;26 二僧巻簾
;27 不是心仏
;28 久嚮竜潭
;29 非風非幡
;30 即心即仏
;31 趙州勘婆
;32 外道問仏
::不渉階梯 懸崖撒手(階梯に渉らず 懸崖に撒手す<!--撒手という熟語があるのでそれを採用した-->)の頌曰で結んでいる。
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::攔腮劈面拳 直下會便會(下骸を遮り割砕して挙し 直下に会すこと便会なり)の頌曰で結んでいる。
::※攔=遮る、阻むの意。 腮=顎(あご)の意。 劈=さく、ひきさくの意。便會=~できる、するなどの意。
;37 庭前
::言無展事 語不投機 承言者喪 滞句者迷(言展じる事なく 語機に投ぜず。言承る者なく 句滞る者迷う)の頌曰で結んでいる。
::※[[趙州従諗|趙州]]庭前柏樹の問答両者の言辞を絡めて評したもの(無門は評釈で「前無釋迦後無彌勒」と術している)。
;38 牛過窓櫺
;39 雲門話堕
;40 趯倒浄瓶
::脚尖趯出佛如麻(つま先おどって麻ほぐ如く仏を出だす)の頌曰で結んでいる。
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;41 達磨安心
:: 西來直指 事因囑起 撓聒叢林 元來是你(西来の直指 事は嘱するに因って起る。叢林かまびすしくみだすは 元来是れなんじ)の頌曰で結んでいる。
;42 女子出定
;43 首山竹箆
;44 芭蕉拄杖
;45 他是阿誰
;46 竿頭進歩
;47 兜率三関
;48 乾峰一路
::直饒著著在機先 更須知有向上竅(たとえ著著と機先に在るも 更に向上の竅有るを知るべし)の頌曰で結んでいる。