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[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]は、皇帝の委嘱でウィーンの新国立劇場のために《[[後宮からの誘拐]]》を[[1782年]]に作曲して、ジングシュピールに手を染めた。モーツァルトはその後もこのジャンルを手懸け、《[[ツァイーデ]]》や《[[劇場支配人_(歌劇)|劇場支配人]]》、《[[魔笛]]》のような作品を作曲した。
 
ジングシュピールは、他のさまざまな音楽ジャンルや演劇ジャンルからかなり多くの要素を取り込んでいると論じる向きもあるけれども、そのような明快な格付けを寄せ付けないのがジングシュピールなのである。ジングシュピールは、ドイツ・[[ロマンティック・オペラ]]の前身と看做され、(上記のベートーヴェンやウェーバーらのほか、)[[ハインリヒ・マルシュナー|マルシュナー]]ら多くのロマンティック・オペラの先駆的な作曲家によって、より複雑な歌劇様式への道が拓かれ、[[リヒャルト・ワーグナー|ワーグナー]]や[[リヒャルト・シュトラウス]]の[[楽劇]]に至った。だがしかし、このような進化の結果として、ジングシュピールそのものは、[[19世紀]]末までに、抜本的に時代遅れになってしまった。こんにち古典的な標準レパートリーと認められているジングシュピールは、ごく一握りの作品だけである。
 
== 関連項目 ==