「ノルム」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
m編集の要約なし
11行目:
を満たす[[関数 (数学)|関数]] {{math2|{{norm|•}}: ''V'' → '''R'''; '''''x''''' ↦ {{norm|'''''x'''''}}}} を {{mvar|V}} の'''ノルム'''と呼ぶ。ベクトル空間 {{mvar|V}} と {{mvar|V}} 上のノルム {{math|{{norm|•}}}} との組 {{math2|(''V'', {{norm|•}})}} を、ノルム {{math|{{norm|•}}}} を備えたベクトル空間あるいは簡単にノルム付きの線型空間、'''[[ノルム線型空間|ノルム空間]]'''などと呼び、紛れのおそれの無い場合はノルムを省略して単に {{mvar|V}} で表す。なお、{{math2|{{norm|'''''v'''''}} ≥ 0}}(正定値性)を定義の内に含めることが多いが、この性質は以下のように定理として導くことができる。左から順に、独立性、劣加法性、斉次性を用いている。
<blockquote>
<math>{}^{\forall} v \in V, 0 = \lVert o \rVert = \left\Vert \left( \frac{1}{2} -\frac{1}{2} \right)v \right\Vert \leq \left \Vert \frac{1}{2}v \right \Vert + \left \Vert -\frac{1}{2}v \right \Vert = \left \vert \frac{1}{2} \right \vert \lVert v \rVert + \left \vert -\frac{1}{2} \right \vert \lVert v \rVert = \lVert v \rVert.</math>
</blockquote>
: ノルムのとる値の集合としては {{mathbf|R}} を、同様の条件を議論しうるもう少し一般の[[順序体]]や[[順序群]]に取り替えることもある。離散賦値などは有理整数環 {{mathbf|Z}} の加法群(に同型なアーベル群)を値群とするようなノルムである。
23行目:
:<math>\| \boldsymbol{x} \|_2 := \sqrt{|x_1|^2 + \cdots + |x_n|^2}</math>
; 最大値ノルム(あるいは無限大ノルム、一様ノルムとも呼ばれる)
:<math>\| \boldsymbol{x} \|_\infty := \max \left\{ |x_1|, \cdotsdots ,|x_n| \right\}</math>
などはノルムの条件を満たす。
一般に {{math2|1 ≤ ''p'' < ∞}} に対して