「猿の手」の版間の差分

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== あらすじ ==
老いたホワイト夫妻とその息子ハーバートの一家は、夕食に招いた友人モリス曹長の持つ「猿の手」について聞く。これにはインドの行者の呪文が込められ、持ち主の願いを3つ叶える魔力があるが、いたずらに運命を変えようとすれば恐ろしい罰を招くという。自らう言ってれを経験したと語るモリスが焼き捨てようとした猿の手を、懐疑的なホワイトは譲り受ける。
 
ハーバートの提案を受け、家のローンを完済するため二百ポンド欲しい猿の手に願うホワイト。とたんに、彼は驚いて悲鳴を上げた。猿の手がねじれて動いたというのだ。<br>
――翌日。ホワイト夫妻は、ハーバートの勤める工場から彼が機械に巻き込まれて死んだことを知らされる。そして支払われた弔慰金は、“願い”通り二百ポンドであった。
 
息子の死を嘆き悲むホワイト夫妻。ある夜、どうしてもあきらめきれない妻は、ホワイトに息子を猿の手で生き返らせてほしいと懇願する。息子の無残な亡骸を目にしていたホワイトは妻を懸命になだめるが、彼女の必死の訴えを断り切れず、2つ目の願いをかけた。<br>
しばらくのち、夫妻は何者かが玄関をノックする音に気付く。息子が戻ったと確信した妻は狂喜して迎え入れようとするが、恐ろしい結果を予感したホワイトは、猿の手に最後の願いをかける。するとノックが止み、ようやく妻が玄関を開けたとき、外に誰もいないことに失望して泣くのであった。
 
== 参考文献 ==