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'''セイバートロンプライマスシグマ(Σ)'''('''Cybertron Primus Sigma (Σ)(Primus)'''は、『[[トランスフォーマー]]』シリーズに登場する架空の人物。
 
光と秩序の神プライマスは、闇と混沌の神'''[[ユニクロン|インジェスターユニクロン]]'''から宇宙を守るため'''[[トランスフォーマー (架空の生物)|トランスフォーマー]]'''を生み出した創造神である。
 
== 起源 ==
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ユニクロンは目覚めると再び宇宙を破壊し始め、そしてプライマスとの戦いが始まった。彼らの戦いは霊的な次元(Astral Plane)で行なわれたが、生物を守るために疲労していったプライマスは大きな損害を受けて物質界へと逃亡して金属惑星へと溶け込んだ。ユニクロンはプライマスを追撃したが、それはプライマスの策略であり、ユニクロンも別の金属惑星に溶け込んだ。こうしてユニクロンとプライマスは永久に分離できない物質的肉体の牢獄に囚われることになった。しかし戦いは終わってはおらず、空間を超越した精神の繋がりで結ばれたプライマスとユニクロンはそれぞれ物質的肉体である惑星を作り変えられることに気付き相手もそれを行なったことを認識、ユニクロンは自身を元の霊体の形を再現した形態に変形できるように作り変え、プライマスは自身を機械惑星'''[[セイバートロン|サイバトロン星]]'''(セイバートロン星)へと変化させ、ユニクロン同様に変形する力を持った眷属'''トランスフォーマー'''を生み出して自身の生命の輝きである'''[[マトリクス (トランスフォーマー)|マトリクス]]'''を与え、自身はユニクロンに感知されないよう休眠した。この際、ユニクロンは一部のトランスフォーマーを僕にして、プライマスが対ユニクロンの司令官を任命すればそのものを抹殺するように指示を与えている。
 
1991年、トランスフォーマーたちの戦争中、サイバトロン星の内部の戦いで偶然に[[グリムロック]]の装甲に跳ねたオクトパンチの弾丸がプライマスを一瞬呼び起こしてしまい、プライマスの叫びはユニクロンに探知されてしまった。ユニクロンはサイバトロン星の位置を探査する過程で未来を探った際に見い出した'''[[メガトロン (トランスフォーマー)|ガルバトロンインペリウス]]'''に目を付ける。2009年の宇宙では、ユニクロンの配下であるガルバトロンが地球を支配していたが、1991年の宇宙から送り込まれたユニクロンの3体の眷族がガルバトロンを拘束、1991年のサイバトロン星へと連れ去った。このことで強制的に連れてこられたガルバトロンはユニクロンへの叛意を抱く。しかし「Matrix Quest」のエピソードにおいてユニクロンへの対抗手段である'''マトリクス'''は悪に染まり破壊されていたため、ユニクロンの眷族を指揮してサイバトロン星を制圧する中で最高議会員'''ザロン'''(Xaaron)を追い詰め、プライマスの体内に居ればユニクロンからの監視は遮断されていると推測したガルバトロンは叛意を口にして、ザロンにプライマスを目覚めさせるよう促した。
 
ザロンに憑依して目覚めたプライマスは、全てのトランスフォーマーをサイバトロン星に瞬間移動させて呼び寄せる。'''[[コンボイ (トランスフォーマー)|オプティマスプライム]]'''はプライマスより迎撃の総指揮を執るよう命じられるが、既に一個の知的生命体として確立しているトランスフォーマーをいまだ神々の戦いの駒としてしか見ていないのではないかとの疑問を抱く。直後、かつてユニクロンから指示を受けていた一部のトランスフォーマーがユニクロンへの信仰を叫んでオプティマスプライムを暗殺しようと蜂起してオプティマスプライムやスコルポノックたちが両軍合同で鎮圧するも、ユニクロンを信仰する者たちが存在したことを承知済みでこの一件を同盟を試す恰好のテストケースとしか見做さないプライマスにオプティマスプライムの不信感は頂点に達する。ユニクロンの到来でそのまま戦闘に突入し、圧倒的な力により甚大なる犠牲が生まれ、全員で力を合わせれば勝てるというプライマスの言葉も耳に届かず皆が戦意喪失する中、プライマス自身がザロンのボディで直接対決に臨みユニクロンを拘束して恐れさせるが、残された僅かなエネルギーを使ったはったりと見透かされてザロンのボディごと破壊された。またガルバトロンもサイバトロン星内のエネルギーを使ってユニクロンを攻撃、返り討ちに遭っている。プライマスおよび見知らぬ[[デストロン|ディセプティコン]]戦士(ガルバトロン)が単身でユニクロンに立ち向かった勇姿にトランスフォーマー両軍の戦意は回復、総攻撃が始まっている。
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: 最初にビーストモードをもったトランスフォーマー。Triptych Maskを使い他の時間、場所、魂、死後の世界まで見ることができる。
* '''リージ・マキシモ''' / Liege Maximo
: 操る者、プライマの対極にあたる者と言われる。他の最初の13人に反乱を起こそうとしたが、失敗し深宇宙へ逃亡した。遺物はLiegian Darts。『[[トランスフォーマー (マーベルコミック版)#Generation 2|Transformers: Generation 2]]』の『A Rage in Heaven!』にて初登場。また『G-2』では最初のディセプティコンかつ、'''[[メガトロン (トランスフォーマー)|メガトロン]]'''を自己分裂により生み出した。
* '''メガトロナスプライム'''または'''ザ・フォールン''' / [[:en:Fallen_(Transformers)|Megatronus Prime/The Fallen]]
: エントロピーの守護者にして悪に堕ちた闇の戦士。ソラスプライムを殺害したことでザ・フォールンと呼ばれるようになった。遺物はRequiem Blaster。[[ドリームウェーヴ・プロダクションズ]]の『Transformers: War Within: The Dark Ages』の『Fragmentation』にて初登場。
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: 科学者でクインテッサ星人の創造主。遺物は生命を生み出すEmberstone。
* '''13人目のプライム''' / "Thirteen"
: プライマスが最後に生み出した最初の13人。 偉大な扇動者かつ空想家。最初の13人をまとめあげ、内部抗争を解決した。後にオライオンパックスとして生まれ変わるが、'''[[コンボイ (トランスフォーマー)#オプティマスプライム|オプティマスプライム]]'''としてマトリクスを保持することで記憶を取り戻していった。
 
== 導きの手 ==
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旧テレビシリーズでは一切言及されなかったが、『[[ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー|ビーストウォーズメタルス]]』最終回において、「契約の書(the Covenant of Primus)」なる預言書が登場した。
 
また『[[超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ|ビーストウォーズリターンズ]]』に登場する「シグマオラクル(Sigma Oracle)(Oracle)」は、『[[トランスフォーマー ユニバース]]』の設定において、クインテッサ星人によってサイバトロニアンへのプライマスの導きを抑え込むために作られたプログラムである。
 
始めにクインテッサ星人はプライマスを直接操って「プラズマエネルギー貯蔵庫(Plasma Energy Chamber)」でセイバートロニアンたちを自分たちのための存在に加工しようとした。しかしプライマスの意思を操る試みは大きな被害をもたらし、思いのままには扱いきれぬものだった。そこで実体を持たぬプライマスの物質的な実体とも言える「プライ[[ベクターシグ]]」に目を付け、プライマスからの導きを遮断するオラクルを生み出し、サイバトロニアンを隷属させ、プライマスの存在を切り札としてユニクロンから離反した。
 
オラクルを作ったものたちはプライマスの力を深く知ったことで、プライマスの子たるセイバートロニアンたちをいつまでも操ることの危険性を同胞に警告したが、受け入れず裁判にかけられ追放されてしまい、やがてサイバトロニアンは予見されたように支配を脱してクインテッサ星人に反乱を起こすことになる。
 
『トランスフォーマー ユニバース』とはパラレル作品の『[[ビーストウォーズリボーン]]』にもプライマスが登場する。何者かの計画を察知しベクタープライムに時を渡らせた。
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彼にエネルゴン探知能力を与え、サイバトロンにはスーパーリンク(合体)能力を与えている。
 
本作での戦争勃発後は、戦死した守衛ウイングダガーを新戦士'''ウイングセイバー'''として再生させ、他のサイバトロン戦士のパワーアップや、'''グランドオメガコンボイ'''の巨大化にも関わっている。
 
力を使いすぎて休眠状態になったプライマスは、オムニコンたちによるスーパーエネルゴンの注入で覚醒。そして、スーパーエネルゴンと一体化してユニクロンの残滓を太陽に変えた。
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『ギャラクシーフォース』は海外版との設定が多少異なる。
 
海外版では前作の続編となっており、ユニクロンとプライマスが共同して生み出したエネルゴンの太陽は、'''メガトロン(マスターメガトロンインペリウス'''がユニクロンの力を吸収したことでバランスが崩れブラックホールに変化し、プライマスはサイバトロン星(セイバートロン星)に戻ったという設定である。
 
スーパーリンク、ギャラクシーフォース両作品共に[[玄田哲章]](『ギャラクシーフォース』では第39話から担当)、英語版は『ENERGON』ではロン・ヘイルダー、『CYBERTRON』ではマイケル・ドノヴァンが演じる。