「サラディナーサ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m Bot作業依頼#漫画家名カテゴリの改名および項目の移動
内部リンクを追加。試みに、丸カッコ注の一部をefn注釈へくくりますが、不適切でしたら差し戻しください。
タグ: ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集
16行目:
=== 主人公 ===
; サラディナーサ・デ・フロンテーラ
: 第64代フロンテーラ惣領。父譲りの誇り高さと激しい気性、母譲りの見事な金髪と美貌の持ち主。1561年生の[[獅子宮|獅子座]]B型。
: フロンテーラ一族の長としての責任と義務を強烈に自覚した人物であり、「黄金(きん)のサーラ」「姫提督」とも呼ばれる天才的な指揮官。戦艦による[[砲撃|砲撃戦]]を得意とし、[[白兵戦]]主体の従来のものとは違った[[海戦術]]を持つ。
: 暗褐色の瞳の為、父親はレオンかフェリペ2世か不明とされ、双方ともサラディナーサは自分の娘であると信じている。作中では明記されていないが、レオンの実子である(サラディナーサとレオンはB型、フェリペ2世とマリア・ルイーサはO型)<ref name="#1">河惣益巳CHARACTER BOOKより(当作品を含む河惣作品のキャラクターについての設定本)1988年11月30日 ISBN 4-592-73058-5</ref>
 
=== 主人公の両親 ===
; レオン・エウゼビオ
: 第63代フロンテーラ[[惣領]]。サラディナーサの最愛の父。独眼の黒獅子/[[アンダルシア州|アンダルシア]]の黒獅子と呼ばれる。コンデス・パラシオの三男であり、長兄・次兄ともに優れた人物だったので、本来は[[家制度|家督相続]]には無縁であるとして、母・姉に盛大に甘やかされ、我儘いっぱいに育った(本人談)。気性の激しさは生来のものである。1546年生の[[天蝎宮|蠍座]]B型(星座からは、サラディナーサ誕生時は満14歳と思われるが、作中では妻であるマリア・ルイーサの妊娠発覚時、「俺は15になったばかりだった」とある)。
: 13歳の時、スペイン王フェリペ2世の命により、17歳のマリア・ルイーサと政略結婚。始まりは政略結婚ではあったが、相愛になった。ルイーサが命と引き換えに生んだサラディナーサを溺愛している。
: 最終的に[[公爵|公爵位]]を放棄し、スペインからの離脱を宣言するが、フェリペ2世に捕らえられ、獄に入れられる。マシューの手によって脱獄し、王の執務室へ乗り込みフェリペ2世と刺し違えようとしたところを衛兵に撃たれ、止めを刺される前に自決する。独眼設定は、作者が当時ドラマ[[独眼竜政宗 (NHK大河ドラマ)|独眼竜政宗]]」を見ていた為<ref name="#1"/>
; マリア・ルイーサ・アンナ・シャルロッテ
: サラディナーサの母。[[ハプスブルク家]]の姫(架空の人物)で、[[神聖ローマ皇帝]]とスペイン王を従兄に持つ「箱入りのお姫様」。スペイン王家の政略の駒となる為、幼少時にドイツからスペインに移された薄幸の佳人。1542年生の[[巨蟹宮|蟹座]]O型。
: フェリペ2世の従妹で愛人だったが、彼の政略(フロンテーラ一族を王家に取り込むというフェリペ2世の政略によりレオンに嫁ぎ、サラディナーサを産む。レオンに対し「わたくしが自分自身で選んだただ一人の方」と言い残して死去する。レオンの最愛の妻にして、初恋の女性。
: 作中ではドン・ファンの初恋の相手でもある。
 
=== 主人公を愛する男達 ===
; [[ドン・フアン・デ・アウストリア|ドン・ファン・デ・アウストリア]]
: スペイン王フェリペ2世の異母弟(先王カルロス一世の[[庶子]])。1546年生の蟹座A型。
: 作中ではマリア・ルイーサの面影を求めて10歳のサラディナーサに求婚。「レオンより強い人」というサラディナーサからの条件を受けてレオンと決闘、結果、レオンとサラディナーサに認められて婚約者となる。
: 異母兄・フェリペ2世を心から慕っているが、その人望の厚さゆえに兄に疎まれ、冷遇される。ついには暗殺されそうになり、レーヴェ・フォン・ブロンベルグと名乗ってネーデルラントの[[客将]]となる。後にエリザベス1世の謀略でフェリペ2世に囚われたサラディナーサを救うため、マドリードで挙兵し敗死。首は[[プエルタ・デル・ソル]]に晒されるが、マシューによって奪還された後、「ドン・ファン」の最大の栄光の地である[[レパント沖]]にて[[自然葬|水葬]]された。
; マシュー・リカルド・ドレイク
: フランシス・ドレイクの息子(架空の人物)。1559年生の[[白羊宮|牡羊座]]O型。フェリペ2世から、サラディナーサの護衛として派遣された海軍士官リカルド・ラ・セレナ<ref>この「リカルド・ラ・セレナ」の偽名は実は自身の祖父の名前であり、30年前にメキシコにて死亡となっているとのこと(※彼がドン・ファンを救出し、パルマ公の元から脱走する際の会話にて)。</ref>として活動するが、実はイングランドの[[スパイ]]だった。メキシコ生まれで、母は[[マヤ文明|マヤ]]の末裔。のちにフロンテーラの艦隊に加わり、最終的にはサラディナーサの夫となる。
: フランシス・ドレイクの息子(架空の人物)。1559年生の牡羊座O型。
: フェリペ2世から、サラディナーサの護衛として派遣された海軍士官リカルド・ラ・セレナ<ref>この「リカルド・ラ・セレナ」の偽名は実は自身の祖父の名前であり、30年前にメキシコにて死亡となっているとのこと(※彼がドン・ファンを救出し、パルマ公の元から脱走する際の会話にて)。</ref>として活動するが、実はイングランドのスパイだった。メキシコ生まれで、母はマヤの末裔。のちにフロンテーラの艦隊に加わり、最終的にはサラディナーサの夫となる。
 
=== サフラ家 ===
; ソラヤ
: レオンの姉。サラディナーサの[[おば|伯母]]。フロンテーラ惣領家の重鎮として、レオンやサラディナーサを支える。周囲には恐れられているが、サラディナーサには優しい伯母である。かつては父や弟達同様艦隊を率いて海に出ていた事もある。
: 歳の離れた末弟のレオンを溺愛していた(レオンの上に、二人の弟がいたが、事故と戦闘で相次いで死亡している)。フェリペ2世とは幼なじみでもある。
: 若い頃。スペインの宮廷では多数の貴公子から、「猛く 気高く 麗しく」と求婚されたが、マルティネスと結婚した事で「多くの貴公子が泣いた」(キハノ談)とのこと。
: 別名・フロンテーラの黒姫、暁の乙女。父の死後、フロンテーラ一族の主だった者は彼女に惣領となるよう要望されたが、「惣領はレオン」と頑なに拒否した。これは、レオンを溺愛していたからだけでなく、レオンにフロンテーラの惣領に必要な「周囲を狂奔させる熱」を見出していた為である{{Efn|フェリペ2世に対し、この輝きを持つ者はソラヤの知る限りではフェリペの父・カルロス1世、第62代フロンテーラ惣領コンデス・パラシオ、レオン、そしてサラディナーサの四名であり、サラディナーサの輝きが最も強いと言っている。}}。夫のマルティネス・サフラとともに、レオンを当主として育て上げた。
; マルティネス・サフラ
: ソラヤの夫。[[奴隷]]として[[ガレー船]]のこぎ手をしていた時、船を襲ったフロンテーラに助けられた。
: ソラヤに恋し、剣の腕を磨いて第62代フロンテーラ惣領・コンデス=パラシオの腹心となり、ソラヤとの結婚を一族中に認めさせた。フロンテーラ歴代随一と謳われる[[剣士]]。13歳で当主となったレオンをフロンテーラの惣領として養育し、後に[[カリブ海地域|カリブ]]で戦死。
; エルナン・サフラ
: マルティネスとソラヤの息子(サラディナーサの従兄)。
: サラディナーサを愛しているが、フロンテーラでは、惣領家は掟として従兄妹以上の[[近親婚]]を認めないため、彼女とは結婚できない立場にある。
: 柔和な外見に似合わず、フロンテーラ一族で五指に入る剣の使い手。[[]]の扱いも得意である。母とともにサラディナーサを支える。
 
=== フロンテーラの関係者 ===
; ホセ
: サラディナーサの[[付き人]]。顔は怖いがサラディナーサには甘い。
; ドメニコス・テオトコプロス([[エル・グレコ]])
: [[ギリシャ]]人画家。仕事のためドン・ファンの養母キハノの邸宅に居候していた。キハノドン・ファンに贈るためにサラディナーサの[[肖像|肖像画]]を依頼するつもりだった。サラディナーサと知己になり、ったエル・グレコは彼女の肖像画だけでなく、レオンの肖像画依頼された。彼が描き上げる。納めレオンの肖像画マリア・ルイーサの肖像画と並べて飾られた。ちなみに、レオン、サラディナーサそれぞれの肖像画は、正装したもの、本質を表現したもの、最低でも2枚描き上げている。
: 故郷の[[ギリシア]]が大国の支配下にあることから、フロンテーラを「自由の象徴」と見做しており、それを具現化した存在であるサーラに心酔。彼女がスペインに捕らえられた際はスパイとして様々な工作を行い脱出に寄与した。いつ戦闘が起こるかもわからない艦に乗り込んででも対象をスケッチしたいと望むほど芸術熱心な性格。
 
=== スペイン王家と関係者 ===
; [[フェリペ2世 (スペイン王)|フェリペ2世]]
: [[スペイン]]国王。作中では超大国をたった1人で切り回す孤独な[[帝王]]として描かれる。実は情に篤い部分もあり、自らが[[斬首刑|斬首]]させたドン・ファンや死に追いやったレオン{{Efn|レオンはを受けた後、剣で首を突いて自決)レオン。}}の遺骸を埋葬するにあたり、生前親友同士であった彼らふたり並べて隣り合わせで眠らせてやりたいと考えていた(埋葬場所は、父・[[カール5世 (神聖ローマ皇帝)|カルロス1世]]が長逝した場所でもある)。
: サラディナーサの母のマリア・ルイーサを愛したが、国王としては彼女を政略の駒として扱わねばならなかった為、レオンに嫁ぐよう命じた。しかしルイーサを諦められず、2年後の宮廷での新年の宴の際、無理矢理陵辱した(その頃に妊娠したと診断されたサラディナーサを自分の娘と思い込み、溺愛している)。
: サラディナーサへの執着のためにレオンとの確執を深めて死に追いやることになり、フロンテーラ一族の離反を招くが、その後もサラディナーサを溺愛している。スペインにいた頃、レオンには嫌がらせを繰り返したが、サラディナーサに対しては常に誠実で優しかったので、サラディナーサ自身は、元々はさほど彼を嫌ってはいず、時として好ましい人物でさえあったと吐露している。しかし、レオンを殺したことで激しく恨まれ、憎まれるようになった{{Efn|これは、逃亡は無理だと判断して自決したレオンが"の〈最愛の父親を殺した相手をサラディナーサは決して許さない"意図いう思惑が反映したせいでもある。}}
; エボリの姫([[アナ・デ・メンドーサ]])
: 作中では[[フェリペ2世 (スペイン王)|フェリペ2世]]の愛人。
81 ⟶ 80行目:
: [[ネーデルラント連邦共和国|北部ネーデルランド]]反乱軍司令官・[[ウィレム1世 (オラニエ公)|ウイリアム]]の息子。レーヴェを慕っていて、彼からかつて[[エル・グレコ]]が描いたサラディナーサの肖像画を託される。マシューから簡単なものではあるが、[[爆弾]]の作り方を教わっており、衛兵に追われるマシューを救うために使用。マシューからドンファンの首級を託され、サーラに届けた。
; [[フランシス・ドレーク|フランシス・ドレイク]]
: マシューの父親。イングランドを拠点に活動する、[[海賊|海賊団]]の頭領。
: 物語中盤世界一周旅行から帰国。マシューがサラディナーサと再会する直前エリザベス女王から「[[ナイト]]」の称号を授与された。
: マシューがイングランドを捨てて、フロンテーラに加わった際にはショックで落ち込む。彼がドン・ファンの首級を持ち去り、スペイン側に捕えられた際の引渡し直前にはサラディナーサに「息子を助けて…」と懇願。
; コーネリアス・ホーキンス
: マシューの従兄弟で、ジェフリーの末弟。[[士官学校]]時代から、エリザベス1世のお気に入り。
: 初対面からマシューとの相性は最悪(ジェフリー談)で、[[メキシコ]]系[[混血#有史以降(大航海時代以降)|クォーター]]であるマシューを蔑みの目で見ており、会えばいつもケンカが絶えない。
; ジェフリー・ホーキンス
: マシューの従兄弟で、フランシス・ドレイク率いる海賊団の一人。マシューの守り役的存在。
; キハノ夫人
: ドン・ファン(レーヴェ)の養母で、故・カルロス1世の信頼厚い臣下だった。
: ドン・ファンがフェリペ2世に対して反乱を起こし、処刑された後に[[プエルタ・デル・ソル]]に晒された時にはショックで悲鳴を上げて、倒れてしまう。
; パルマ公([[アレッサンドロ・ファルネーゼ (パルマ公)|アレッサンドロ・ファルネーゼ]])
: フェリペ2世の甥で、現在(連載当時)は[[フランドル]][[総督]]
: 当時サラディナーサと婚約していたドン・ファンの暗殺を密かに命じられていたが、彼の人間性に魅せられ、中々手出しできずにいた。だが、フロンテーラ一族が[[スペイン]]から去り、ドン・ファンを暗殺する事を決断。戦場で戦死に見せかけて暗殺しようとしたが、マシューの妨害で失敗に終わる。
: 「'''仕損じた上逃亡されたとあっては、国王陛下に申し開きもできぬな'''」と、兵士達の中からドン・ファンに似た者を探し出させ、影武者として時間稼ぎをしていた。その後、正式に[[死亡広告|死亡公告]]を出す。
 
== 書誌情報 ==