「盟三五大切」の版間の差分

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そこに芸者小万が朋輩の芸者菊野や廻し男幸八、内びん虎蔵などを引き連れてやってくる。八右衛門はなんとか追い返そうとするが、心のどこかで小万に思いを寄せる源五兵衛は家に引き入れてしまう。伴右衛門の座敷を抜けてきたという小万の幸八が連れ帰ろうとして腕を取ると、小万の二の腕には「五大切」という入れ黒子(刺青)がみえる。源五兵衛への心中立てに彫ったと話す小万に、気を良くした源五兵衛が夫婦気取りとなるところに、源五兵衛の伯父、富森助右衛門が百両の金子を持ってやってくる。
 
百両と聞いて思案する小万を、助右衛門の来訪を機に八右衛門が追い返すと、助右衛門は源五兵衛に百両を渡す。この金子を大星由良之介に持参して、君の仇討ちの一味に加われるように願い出よと勧めて、助右衛門は帰っていく。
 
入れ代わるようにやってきた三五郎は、小万から聞いた百両の金子が源五兵衛の懐にあることを確認して、小万の手紙をだしに源五兵衛を誘い出そうとする。八右衛門は止めるが、小万が心底自分に惚れていると思っている源五兵衛は、最初こそ自重するものの、小万が窮地にあると聞いて、結局出かけようとする。八右衛門は家賃の督促があると言って止めるが、源五兵衛は脇差の千匹猿の細工を施した割り笄(こうがい)の片割れを支払いに宛てるようにと八右衛門に渡し、三五郎と出かけていく。