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== 形態 ==
体は細長く小さな[[エビ]]のような形をしており、上下にやや平たい。全体としては他の昆虫同様、頭、胸(前胸・中胸・後胸の3節)、腹(10節)の3つの部分からなる。一見してよく目立つのは後端にある3本の尻尾で、中央のものを'''尾糸'''(びし)、左右の2本を'''尾毛'''(びもう)と呼ぶ。これらの尻尾を除いた体長はおよそ1cmである。頭部前端にある[[触角]]は細長い糸状を呈する。触角頭部下面の口付け根近くには、'''小腮鬚'''と呼ばれる太いヒゲ状のものがある。
 
一番前の四角い小さい節が頭部である。眼は頭部の両側に[[複眼]]があるだけで、同じシミ目一見姿似ている[[イシノミ]]類にあるような[[単眼]]はもっていない。胸部他の昆虫と同様に3対あ頭部よずっと幅広く、前・中・後胸には他の昆虫と同様にそれぞれ1対ずつ、全部で3対の脚が付いている。腹部は10節に分かれており、背面の各節後縁には少数の短い剛毛がある(在来種の[[ヤマトシミ]]では、この剛毛の数が多く、部分的に櫛状に並んで生える)。
 
体表の金属光沢は銀色の鱗粉によるが、この鱗粉は三回目の[[脱皮]]の後で初めて出現する。鱗粉は落ち易く、人の指などで摘まれそうになっても、鱗粉を落としながらスルリと逃げることができる。本種も含めシミ目の昆虫はすべて翅をもたないが、これは退化したのではなく、翅が進化する以前の形態をとどめているのである。