コーヤンブットゥール

インドの都市

コーヤンブットゥールタミル語: கோயம்புத்தூர், 英語: Coimbatore)は、インド南部のタミル・ナードゥ州において州都チェンナイに次ぎ第2の規模を誇る都市である。コーヤンブットゥール県の県庁所在地であり、コーヤンブットゥール郡の中心都市である。都市圏の人口は213万人であり、国内で16番目に多い。また、現地では英語読みのコインバトールコバイ(Kovai)と呼称される場合もある。

コーヤンブットゥール
கோயம்புத்தூர்
Coimbatore
位置
コーヤンブットゥールの位置(タミル・ナードゥ州内)
コーヤンブットゥール
コーヤンブットゥール
コーヤンブットゥール (タミル・ナードゥ州)
コーヤンブットゥールの位置(インド内)
コーヤンブットゥール
コーヤンブットゥール
コーヤンブットゥール (インド)
地図
座標 : 北緯11度1分6秒 東経76度58分29秒 / 北緯11.01833度 東経76.97472度 / 11.01833; 76.97472
行政
インドの旗 インド
  タミル・ナードゥ州
  コーヤンブットゥール県
 市 コーヤンブットゥール
市管理官 Dr K Vijay Karthikeyan, IAS
地理
面積  
  市域 246.75 km2
  都市圏 642.12 km2
標高 411.2 m
人口
人口 (2011年現在)
  市域 1,601,438人
  都市圏 2,136,916人
その他
等時帯 IST (UTC+5:30)
Pincode 641XXX
市外局番 +91-422
ナンバープレート TN 37 (South), TN 38 (North), TN 66 (Central), TN 99 (West)
公式ウェブサイト : https://www.ccmc.gov.in/

「南インドのマンチェスター」という異名を持ち、かつては繊維産業経済の中心であったが、現在では国内外のIT企業が数多く進出し、ソフトウェア産業やITアウトソーシング産業が急速に発展している。

地理 編集

タミル・ナードゥ州西端のコーヤンブットゥール県の中央部に位置する。近隣の主要都市までの距離を以下に示す。

気候 編集

ケッペンの気候区分ではサバナ気候である。雨季と乾季は分かれるものの全体的に乾燥した気候で、5月と10・11月の雨季の降水量のピークの間の期間(6~9月)は乾季とみなせるほど乾燥する。12月~2月はやや冷涼で、最低気温も20℃を下回る日が多い。

コーヤンブットゥール (1971–2000)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 35.6
(96.1)
37.6
(99.7)
39.7
(103.5)
40.3
(104.5)
40.4
(104.7)
38.6
(101.5)
35.6
(96.1)
35.7
(96.3)
36.2
(97.2)
36.1
(97)
34.4
(93.9)
35.0
(95)
40.3
(104.5)
平均最高気温 °C°F 30.5
(86.9)
33.3
(91.9)
35.9
(96.6)
36.7
(98.1)
35.2
(95.4)
32.2
(90)
31.6
(88.9)
31.6
(88.9)
32.5
(90.5)
31.6
(88.9)
30.1
(86.2)
29.3
(84.7)
32.5
(90.5)
平均最低気温 °C°F 18.2
(64.8)
19.5
(67.1)
21.3
(70.3)
23.4
(74.1)
23.5
(74.3)
22.4
(72.3)
21.8
(71.2)
21.8
(71.2)
22.0
(71.6)
21.8
(71.2)
20.7
(69.3)
19.0
(66.2)
21.3
(70.3)
最低気温記録 °C°F 11.7
(53.1)
12.8
(55)
15.6
(60.1)
17.8
(64)
16.1
(61)
18.3
(64.9)
16.7
(62.1)
17.2
(63)
17.8
(64)
15.0
(59)
13.9
(57)
12.2
(54)
11.7
(53.1)
雨量 mm (inch) 5.4
(0.213)
13.0
(0.512)
15.1
(0.594)
48.0
(1.89)
71.2
(2.803)
27.4
(1.079)
35.5
(1.398)
35.5
(1.398)
74.3
(2.925)
123.1
(4.846)
122.2
(4.811)
46.0
(1.811)
606.0
(23.858)
平均降雨日数 0.3 1.0 1.0 3.0 4.2 2.7 2.6 2.6 4.6 7.4 5.8 2.8 38.3
出典:India Meteorological Department (record high and low up to 2010)[1]

交通 編集

 
ヒンズー教寺院

国道47号線、国道67号線、国道209号線が交わっている道路交通の要衝である。

鉄道も、インド南端に向かう急行列車の多くが通行する広軌幹線上にあり、チェンナイ・バンガルール方面、ショーラヌール・コッチ方面、ティンドゥッカル・マドゥライ方面、ウダカマンダラム方面に路線が伸びている。

また、コーヤンブットゥール国際空港を擁している。

経済 編集

南インドのマンチェスターと称され織物の中心地である。近年は国内外のIT企業が拠点を構えソフトウェア産業やITアウトソージング産業が盛んで、同州内ではチェンナイに次ぎ2番目の規模を誇る。また、「ポンプシティ」と呼ばれるようにインド全体の半分のポンプ・モーター製造を行う。自動車部品製造やダイアモンド等宝石業も重要である。

ギャラリー 編集

 
空港
 
鉄道駅

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集