サルバドール・コロン(Salvadoran colón)は、かつてエルサルバドル1892年から2001年まで使用されていた通貨(ただし2020年時点では公式に廃止はされていない[1])。通貨名はクリストファー・コロンブスにちなんでいる。補助単位はセンターボで、通貨記号は"₡"であった[2]。1, 2, 3、5, 10, 25, 50センターボ、1, 5コロン硬貨と1, 2, 5, 10, 25, 50, 100, 200コロン紙幣が発行されていた。

サルバドール・コロン
colón salvadoreño (スペイン語)
ISO 4217
コード
SVC
中央銀行エルサルバドル中央準備銀行
使用
国・地域
エルサルバドルの旗 エルサルバドル
補助単位
 1/100センターボ
通貨記号
複数形colones
硬貨5, 10, 25, 50センターボ, 1, 5コロン
 流通は稀1, 2, 3センターボ
紙幣1, 2, 5, 10, 25, 50, 100, 200コロン
このinfoboxは、通貨が変更される直前の値を示している。

歴史 編集

1892年8月28日、サルバドール・ペソ英語版に代わって法定通貨となった[3]。1919年にコロン以前の通貨はすべて使用不可となった。

2001年1月1日、経済のアメリカ合衆国ドル化政策の一環として「通貨統合法」が施行され、米ドルが導入された。為替レートは1ドルが8.75コロン(8コロン75センターボ)。同法律ではサルバドール・コロンと米ドルのどちらも法定通貨として認められているが、サルバドール・コロンは流通が停止したため事実上廃止されている[3]

出典 編集

  1. ^ SVC (El Salvador Colon)”. investopedia.com (2020年11月5日). 2021年6月8日閲覧。
  2. ^ Currency Symbols
  3. ^ a b History”. エルサルバドル中央準備銀行 (2012年3月30日). 2021年6月8日閲覧。

関連項目 編集

先代
サルバドール・ペソ英語版
エルサルバドルの通貨
1892 – 2001
次代
アメリカ合衆国ドル
理由:経済の米ドル化
比率:1ドル=7.75コロン