シネラマCINERAMA)はイギリスイングランドリーズ出身のロック・バンドザ・ウェディング・プレゼント(The Wedding Present)(以下TWPに省略)のフロントマン、デイヴィッド・ルイス・ゲッジ (David Lewis Gedge)が1998年にスタートさせたグループ。TWPの作品も手がけたエンジニア、スティーヴ・アルビニ(Steve Albini)も製作陣に迎えた『Disco Volante』、『Torino』など、2002年までに3作のオリジナル・アルバムをリリースしている。

開始当初はバンド休止中の間に活動するソロのポップ・ユニット的な位置づけだったが、時を経て活動が本格化し、結局TWPと似た様な指向性のギターロック・バンドへと変化を遂げる事となり、また1997年の活動休止時のTWPのメンバーたちが再始動に否定的であった事もあって、最終的に2004年4月、当時のシネラマのメンバーのままTWPとしてのアルバム制作(のちの2005年作『TAKE FOUNTAIN』)に着手。そのまま現在のTWPの活動へとシフトしていく事となった。

その後、2009年以降毎年8月に、フロントマンのデイヴィッド・ルイス・ゲッジが主催している音楽フェスティヴァル「At the Edge of the Sea」でシネラマ名義としてのライヴを行っているが、実質的にはその時点でのTWPのメンバーがそのまま参加して、シネラマ時代のレパートリーを演奏するものとなっている。なお、2013年10月にはシングル「I Wake Up Screaming」を発表しているが、同曲もTWPのステージで既に演奏されていたものだった。 2015年5月にはTWPの2012年同名作を完全リアレンジの上再録音した『Valentina』、同作発売記念で2015年6月6日に行なわれた英ロンドン公演を収録したCDとDVDの2枚組『Live 2015』を2015年11月にリリースしている。

ディスコグラフィー 編集

スタジオ・アルバム 編集

  • Va Va Voom (1998)
  • Disco Volante (2000)
  • Torino (2002)
  • Valentina (2015)

コンピレーション・アルバム 編集

  • This Is Cinerama (2000)
  • Cinerama Holiday (2002)
  • Seven Wonders Of The World (2014)

BBCセッション・アルバム 編集

  • John Peel Sessions (2001)
  • John Peel Sessions : Season 2 (2003)
  • John Peel Sessions : Season 3 (2007)
  • The Complete Peel Sessions [3CD/上記3枚をそのまま収録] (2007)
  • Marc Riley Session (2018)

シングル 編集

  • Kerry Kerry (1998)
  • Dance, Girl, Dance (1998)
  • Pacific / King's Cross [両A面] (1999)
  • Manhattan (2000)
  • Wow (2000)
  • Lollobrigida (2000)
  • Your Charms (2000)
  • Superman (2001)
  • Health & Efficiency (2001)
  • Quick, Before It Melts (2002)
  • Careless (2002)
  • Don't Touch That Dial (2003)
  • It's Not You, It's Me (2004)
  • I Wake Up Screaming (2013)
  • White Riot / The Name Of The Game (2018)

ライヴ・アルバム 編集

  • Live In Los Angeles (2002) ※通信販売/ライヴ会場限定
  • Live In Belfast (2003) ※通信販売/ライヴ会場限定
  • Live In New York (2010) ※ダウンロード限定販売
  • Live 2015 (2015)

DVDソフト 編集

  • Get Up and Go (2004)

外部リンク 編集