ノルマンニ宮殿(ノルマンニきゅうでん、イタリア語:Palazzo dei Normanni, パラッツォ・デイ・ノルマンニ)は、イタリアパレルモにある、かつてのシチリア王宮殿

ルネサンス期建造のファサード

9世紀にパレルモを支配していたアラブ人太守の元で建設が始まり、12世紀にルッジェーロ2世とその後継者ノルマン王たちによって拡張された。

宮殿内には、12世紀シチリアで流行した、アラブ・ノルマンビザンティンの各様式の混合様式の好例であるカッペッラ・パラティーナ(パラティーナ礼拝堂)がある。素晴らしいモザイク、精密な稲妻文様がされ彩られた木製天井、壁の下部と床は状態のいい大理石の化粧張りがされている。宮殿自体は、スペイン支配時代に再建され増築されているが、ルッジェーロ2世時代の部分、サーラ・ノルマーナと呼ばれる大広間など一部がわずかに残る。1790年には宮殿の一角にパレルモ天文台が設立され、ドームと望遠鏡が据え付けられた。1801年に初代天文台長ジュゼッペ・ピアッツィの観測によって、ここで史上初の小惑星セレスが発見された。1946年より、宮殿はシチリア地方議会の建物となった。

ノルマン翼

座標: 北緯38度06分41秒 東経13度21分11秒 / 北緯38.11139度 東経13.35306度 / 38.11139; 13.35306