プラグボード (英語: plug-board)はプログラム用の装置の一つで、1906年から1960年代にかけてIBM他のメーカが製造したパンチカードシステム(及び初期の電子計算機の一部)をプログラムするために用いられた。正式にはコントロールパネル (control panel)と呼ばれる。

取り替え可能なプラグボードを導入したのは、1920年代のIBM 3-S タビュレーティングマシンであった。プラグボードの構成やオプションは機器毎に異なっていた。それぞれのボードはおよそ一辺が30-70cm程度の大きさで、多くの穴が長方形に配列してあった。穴同士をプラグで配線した後で、ボードを機械に挿入する。そうすると配線に従って電気的な接続が行われることになる。例えばパンチカードを複製する場合は、カードリーダのブラシを穿孔機のソレノイドに接続する。その際一部の穴を他の位置に複製して、他の穴を無視するようなことは、比較的簡単な配線で実現できた。カウンタ継電器を利用するようなより複雑な応用も可能だった。

用途別に何枚かのボードを用意することもできた。あるボードは週毎の給料支払簿に、別のボードは月毎の会計報告に、といった具合である。プログラミングには、機種毎の動作とタイミングについての知識が必要だった。

IBM 402 会計機のプラグボード配線。"profit & loss summary."(損益計算書サマリ)というラベルがある
IBM 402 プラグボードのピン接続部
IBM 402 プラグボードが保護カバー付きで運ばれている。402の写真はChris Shrigleyの提供による。
IBM 407 会計機にプラグボードを挿入した状態。まだ利用可能になっていない。
プラグボードをUNIVAC 120に運ぶ。右にプラグボード用の棚がある。

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