Apache Tomcat

Java ServletやJavaServer Pages を実行するためのWebコンテナ

Apache Tomcat(アパッチ トムキャット)は、Java ServletJavaServer Pages (JSP) を実行するためのWebコンテナ(サーブレットコンテナ、サーブレットエンジン)である。Apache License 2.0を採用したオープンソースソフトウェア

Apache Tomcat
Apache Tomcatのデフォルト画面
開発元 Apache Software Foundation
最新版
10.1.23[1] ウィキデータを編集 / 23 4月 2024
最新評価版
11.0.0-M18 / 2024年3月14日 (41日前) (2024-03-14) [2]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
Java
対応OS クロスプラットフォーム
プラットフォーム Javaプラットフォーム
サポート状況 開発中
種別 Webコンテナ
HTTP Webサーバー
ライセンス Apache License 2.0
公式サイト tomcat.apache.org
テンプレートを表示

2005年以降、Apacheソフトウェア財団のトップレベルプロジェクトのひとつであるApache Tomcat Project 内で開発されている [3]。それ以前はかつて存在していたJakartaプロジェクト内で開発されていた。

構成 編集

Tomcat 5.0 から、Jasper2 を含む。

  • Catalina - Servlet コンテナ
  • Coyote - HTTPサーバー
  • Jasper, Jasper2 - JavaServer Pages

各バージョンごとの対応関係 編集

バージョン 9.0.x は、Java Servlet 4.0、JavaServer Pages 2.3対応で、Java 8 以降が必要である[4]

バージョン 10.1.x は、Java Servlet 6.0、JavaServer Pages 3.1対応で、Java 11 以降が必要である[4]

リファレンス実装としてのApache Tomcat 編集

サーブレットやJSPのオフィシャルなリファレンス実装に使用されてはいるが、リファレンス実装そのものではない。

HTTPサーバーとの連携 編集

Apache Tomcat は安定して動作し、静的コンテンツのHTTPサーバーとしても使えるので単体で用いることもできる。また、Tomcat 以外のHTTPサーバーがHTTPリクエストを受け付け、必要に応じてサーブレットコンテナにリクエストを渡すという構成でHTTPサーバーと連携させて用いることもできる。ただし、別 HTTP サーバーとコネクタ連携をすると、Advanced IO (Comet) など一部の機能が使えなくなる。例えば、Apache HTTP Server とコネクタモジュールを用いて連携を行う場合、Apache Tomcat 側では mod_jk をコネクタとして配布している。また、Apache 2.2以降は mod_jk とは別な方法として、mod_proxy_ajp モジュールを用いる方法もある。

リリース履歴一覧 編集

Apache Tomcatのバージョン
バージョン リリース 補足事項
3.0.x. 1999 初回リリース。寄贈されたSunJava Web ServerコードとASFを統合し、Servlet2.2とJSP1.1の仕様を実装
3.3.2 2004-03-09 3.x 系列の最終版
4.1.31 2004-10-11
4.1.40 2009-06-25 4.x 系列の最終版
5.0.0 2002-10-09
5.0.30 2004-08-30 5.0 系列の最終版
5.5.0 2004-08-31
5.5.36 2012-10-10 5.5 系列の最終版[5]
6.0.0 2006-12-01 Servlet 2.5JSP 2.1、EL 2.1 仕様をサポートする最初のリリース
6.0.10 2007-02-28 6.0 系列の最初の安定版[6]
6.0.53 2017-04-02 6.0 系列の最終版[7]
7.0.0 beta 2010-06-29 Servlet 3.0JSP 2.2、EL 2.2およびWebSocket仕様をサポートする最初のリリース
7.0.6 2011-01-14 7.0 系列の最初の安定版[8]
7.0.109 2021-04-26 7.0 系列の最終版[9]
8.0.0 2013-08-18 Servlet 3.1 および JSP 2.3 仕様をサポートする最初のリリース
8.0.9 2014-06-25 8.0 系列の最初の安定版[10]
8.0.53 2018-07-05 8.0 系列の最終版[11]
8.5.3 2016-06-13 8.5 系列の最初の安定版
8.5.100 2024-03-25 8.5 系列の最終版[12]
9.0.1 beta 2017-09-30 Servlet 4.0 仕様をサポートする最初のリリース
9.0.4 2018-03-14 9.0 系列の最初の安定版
9.0.87 2024-03-14 9.0 系列の最新版
10.0.0 beta 2020-12-08 Servlet 5.0 、JSP 3.0、EL 4.0、WebSocket 2.0、認証 2.0 仕様をサポートする最初のリリース
10.0.2 2021-02-02 10.0 系列の最初の安定版
10.0.27 2022-10-10 10.0 系列の最終版[13]
10.1.0 beta 2022-06-09 Servlet 6.0、JSP 3.1、EL 5.0、WebSocket 2.1、認証 3.0 仕様をサポートする最初のリリース
10.1.0 2021-09-26 10.1 系列の最初の安定版
10.1.20 2024-03-25 10.1 系列の最新版

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集