私立薬科大学定員割れ問題
概要
編集全国の大学の薬学部は、2002年度の47校から[1]、2023年度までには79校まで増加するなど[2]、21世紀に入ってから1年に1校以上のペースで薬学部が新設されてきた。その結果定員割れや国家試験に合格できないと囁かれる薬学部が出現した[3]。
薬剤師は求職者よりも求人数が多かったが、東京や大阪などでの都市部では充足するようになっている一方で、地方部では依然として不足が続いており、文科省も「薬剤師不足の都道府県は薬学部の新設・定員増を例外的に認める」としていた[4]。
2020年には4割以上の大学が定員割れする状況とされ[1]、2023年には入学者数が募集定員の1割にも満たない大学もある[2]。2024年度入試でも、歴史が浅い私立大の薬学部を中心に薬学科の人気も下がった[5]。
脚注
編集- ^ a b “薬大定員割れ、5割に迫る~新設で入学増も厳しさ反映【薬事日報調査】 | 薬剤師のエナジーチャージ 薬+読”. 2023年12月22日閲覧。
- ^ a b “薬学部「受験生から敬遠される大学」ワーストランキング【全国79薬学部】定員割れ9割以上ダントツ不人気は?”. ダイヤモンド・オンライン (2023年12月13日). 2023年12月22日閲覧。
- ^ “Fラン歯・薬学部バカ高学費でも食えない 加計獣医学部の学生は都市へ流出 (3ページ目)”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2018年3月26日). 2023年12月22日閲覧。
- ^ “【大学受験の仕組み】増え続ける薬学部、「薬剤師」が余る…はホント? 病院勤務・地方は…”. 朝日新聞Thinkキャンパス (2023年11月25日). 2023年12月22日閲覧。
- ^ “サンデー毎日:2024年大学入試:国公立・私立235大学4大模試最新難易度 医療系編 薬学部は志望者が大幅減か”. 週刊エコノミスト Online. 2023年12月22日閲覧。