移動性精巣(いどうせいせいそう)または遊走精巣(ゆうそうせいそう)(: Retractile testis)とは、小児において精巣陰嚢に下降しているものの、刺激により容易に鼠径管内に逆走する状態をいう[1]。多くの場合、精巣挙筋の自然な収縮による[2]。発生学的な異常ではないので、血管、精管、鼠径管等は正常に形成されている。用手法で精巣を触知し引き下ろすことが出来る。精巣が陰嚢内で移動すること自体は異常ではなく、陰嚢高位に強く牽引されているものが問題とされる。

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ 停留精巣と移動性精巣 - 23. 小児の健康上の問題”. MSDマニュアル家庭版. 2024年5月10日閲覧。
  2. ^ 新開 統子,北川 博昭,脇坂 宗親,古田 繁行,濱野 志穂,島 秀樹,長江 秀樹,青葉 剛史 (2012). “移動性精巣110例の検討”. 日本小児外科学会雑誌 48 (1): 33-37. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsps/48/1/48_KJ00008021284/_pdf.