竹の丸(たけのまる)は、静岡県掛川市にある近代和風建築。江戸時代から続いた葛布問屋「松屋」を営んでいた松本義一郎が、明治36年(1903年)に本宅として建築した。昭和11年(1936年)に当時の掛川町(現:掛川市)に寄贈され、後に掛川市指定有形文化財となった。

主屋

歴史 編集

江戸時代、現在の旧松本邸がある場所は掛川城内であり、城の北方を守る曲輪として「竹の丸」と呼ばれた。北側に城中防御の大藪があったことが名前の由来である。

江戸時代、松本家は葛布問屋“松屋”を営み、掛川藩の御用達として赤字財政を支えていた。掛川廃藩後これらの整理で旧城内の土地を得ており、その中に竹の丸跡も含まれていたと考えられる。

旧本宅が明治33年(1900年)に火事で焼失したため、明治36年(1903年)6月20日に竹の丸跡へ本宅を移した。

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座標: 北緯34度46分36.2秒 東経138度0分52.5秒 / 北緯34.776722度 東経138.014583度 / 34.776722; 138.014583