肉蒲団(にくぶとん)は、中国、代の小説。好色文学のひとつ。別名、覚後禅。英語では Carnal Prayer Mat 。6巻20回。李漁の作であろうとされる。

日本で訓点を施した肉蒲団。宝永2年(1705年)出版

主人公の青年、未央生が色道遍歴の末、仏門に帰依するという物語であり、その性描写で知られる。

物語中で、未央生と妻の玉香が代の画家・趙孟頫の春画『三十六幅春画冊』を観る描写がある。またこの作品を題材とした、作者未詳の十六葉の春画冊(「玉香行水図」など)がある。

影響 編集

『肉蒲団』は朝鮮にも影響を及ぼし、『東廂記』『北廂記』などの好色文学に影響を与えた。十六葉の春画冊は金弘道の『春画十図』に影響を与えた。

日本語訳 編集

  • 伏見冲敬 訳『完訳 肉蒲団』平凡社ライブラリー、2010年。ISBN 978-4-582-76699-8 (もと第一出版社、1951年)

映画化 編集

外部リンク 編集