花嫁と角砂糖』 (はなよめとかくざとう、ペルシア語: یک حبه قندYek Habe Ghand or Ye Habe Ghand英語: A Cube of Sugar) は、2011年に上映されたイラン映画。監督はレザ・ミルキャリミ英語版。出演はレザ・キャニアン、サイド・プールサミミ、ナガール・ジャワヘリアン英語版、ファルハド・アスラニ。

花嫁と角砂糖
یک حبه قند
監督 レザ・ミルキャリミ英語版
脚本 レザ・ミルキャリミ
モハマド・レザ・ゴーハリ
製作 レザ・ミルキャリミ
出演者 サイド・プールサミミ
ナガール・ジャワヘリアン英語版
レザ・キヤニアン
ソヘイラ・ラザウィ
ファラッド・アスラニ
パリヴァシュ・ナザレフ
音楽 モハマド・レザ・アリゴリ
撮影 ハミド・コズィ・アブヤネ
公開 イランの旗 2011年2月1日
(Fajr Film Festival)
大韓民国の旗 2011年10月8日
(釜山国際映画祭)
日本の旗 2011年10月17日
(NHKアジア・フィルム・フェスティバル)
アメリカ合衆国の旗 2013年12月13日
上映時間 114分
製作国 イランの旗 イラン
言語 ペルシャ語
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日本では2018年イスラーム映画祭3で上映された[1]

ストーリー 編集

話の舞台は、バードギール (風採り塔) が目を引く日干しレンガの家並みが美しいヤズドでの男女がともに集う婚礼の祝いである。伝統的な暮らしの断片を優美に描いた一作である。

五人姉妹の末娘パサンドの婚約式を控えて集まってくる姉や親戚たち。なかにはもう踊り始める男もいる。女たちは祝いの宴の準備に忙しい。パサンドの父親がわりの伯父は、始めは反対だった外国に住む男との結婚をようやく受け入れ、大根型に固めた砂糖を宴用に金槌で割り始める。ところが、高く放り投げて口に入れた角砂糖が喉に詰まり逝ってしまう。祝いの場が突然悲しみの場に。電飾を外し、黒いチャードルで婚礼の飾りを隠す花嫁。

祝いの宴が葬儀に変わってしまった日、兵役中の従兄ガゼムが短い休暇で偶然立ち寄る。世話になったおじの死に驚くガゼム。久しぶりの再会にはにかむパサンド。二人は互いに好意を持っていた。しかし、皆が疲れ切って雑魚寝しているなか、ガゼムは静かに立ち去る。パサンドと婚約者の名前を記したケーキを見てしまったのだ。一方、結婚のことは40日の喪が開けたら考えるというパサンド。まだ婚約は成立していないのだ。ガゼムとの行く末に余韻を残して映画は終わる[2]

脚注 編集

  1. ^ イスラーム映画祭3”. 2018年8月31日閲覧。
  2. ^ 藤本高之・金子遊 (2018). 映画で旅するイスラーム. 論創社 

外部リンク 編集