若狭蔵之助

日本の教育者 (1929-)

若狭蔵之助(わかさ くらのすけ、1929年 - 2010年)は、日本の教育者。埼玉県秩父市生まれ。

埼玉師範学校を卒業ののち、東京外事専門学校専修科ロシア語科卒。東京都内で練馬市立大泉学園小学校などで、小学校教員を長年務めたのち、鳥取大学教育学部教授。1980年、また1981年には1年間、南フランスのセレスタン・フレネのフレネ学校を訪問。彼の自由テキストや学校印刷所を軸とした、子どもたちが生活から学ぶ学校に傾倒し、日本の小学校現場で、フレネに学ぶ教育実践を展開し、それを次々と発表し続ける。自らの教育実践の姿勢を、生活学校と名付けた。フレネ教育研究会の設立に関与し、また日本生活教育連盟の会員でもある。

著書 編集

  • 『高学年の社会科教室』明治図書出版 1970
  • 『民衆像に学ぶ―生活と教育の結合をめざす教育実践の記録』地歴社/大村書店 1973年
  • 『生活のある学校―遊び・手仕事・子どもたち』中央公論社 1977年
  • 『学習の出発―子どもの自由な表現から』民衆社 1980年
  • 『子どもを伸ばす自由教室 新しい教育をめざして』講談社現代新書 1983年
  • 『問いかけ学ぶ子どもたち 観察・思考・自由な表現』あゆみ出版 1984 社会科教育叢書
  • 『子どもと学級 生きる力を育てる』東京大学出版会 1986年
  • 『フレネ教育 子どものしごと』青木書店 1988年
  • 『生活に向かって学校を開く―フレネへの道』青木書店 1994年
  • 秩父事件 農民蜂起の背景と思想』埼玉新聞社 2003
  • 『川がき』辻ノリコ絵 本の泉社 2005

共編 編集

  • 『明治・大正・昭和埼玉県写真集』編 国書刊行会 1978
  • 佐伯胖中西新太郎共編)『学びの共同体 (フレネの教室)』青木書店 1996年
  • 『フレネ教育表現する教室』坂元忠芳,西口敏治共編 青木書店 2000

翻訳 編集

  • セレスタン・フレネ『フランスの現代学校』石川慶子共訳 明治図書 1979年