茂手木 元蔵(もてぎ もとぞう、1912年6月21日[1] - 1998年6月25日[2])は、日本の古代哲学研究者。

略歴 編集

山梨県甲府市出身[3]。1938年東京帝国大学文学部哲学科卒。東洋高等学校講師、横浜大学[疑問点]助教授、校名変更で横浜市立大学教授となり、1978年定年退官、名誉教授、大正大学教授を務めた[4]アリストテレスルキウス・セネカを専門とする。

著書 編集

  • 『アリストテレス大道徳論 翻訳と研究 第1巻』私家版 1967
  • 『アリストテレス『大道徳学』研究 快楽論および運命論』理想社 1987
  • 編著『東西思想よもやま話 無暦庵閑話』北樹出版「フマニタス選書」1988
  • 『セネカ入門 セネカと私』東海大学出版会 1994

翻訳 編集

  • アリストテレス全集 第14巻 大道徳学エウデモス倫理学徳と悪徳について岩波書店 1968
  • セネカ『人生の短さについて 他二篇』岩波文庫 1980、岩波クラシックス1982、ワイド版1991。他は、心の平静について・幸福な人生について
  • セネカ『怒りについて 他一篇』岩波文庫 1980。他は、神慮について
  • セネカ『道徳論集』東海大学出版会 1989
  • セネカ『道徳書簡集 倫理の手紙集』東海大学出版会 1992
  • セネカ『自然研究 自然現象と道徳生活』東海大学出版会 1993

脚注 編集

  1. ^ 『現代物故者事典 1997~1999』(日外アソシエーツ、2000年)p.594
  2. ^ 『人物物故大年表』
  3. ^ 『セネカ入門』
  4. ^ 茂手木元蔵教授略歴ならびに著作 (茂手木元蔵教授追悼号) 哲学年誌 7, 3-8, 2000-03